アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:百貨店バイヤーが選ぶレディースのベスト3
●旅行、イベント、通勤、インバウンドで復調
繊研新聞社はこのほど、2023年春夏シーズンの百貨店バイヤーズ賞を発表しました。「レディス部門」では旅行やイベント、セレモニーの復活、通勤着ニーズの高まり、インバウンド(訪日外国人)の復調傾向などを受けて、大幅に売上げを伸ばしたブランドが目立ちました。「レディス部門」のベストセラー賞のベスト3をご紹介します。
1位に選ばれた「23区」(オンワード樫山)はOMO(オンラインとオフラインの融合)サービスの効果もあり、大幅に売上げを伸ばしました。店頭にないサイズや色を自社サイトから取り寄せ、試着できるサービスで、顧客満足や新規客獲得にもつながっています。オンオフ共に適度なトレンド感があり、シャツやブラウスなどが好調です。
2位の「レリアン」(レリアン)は55周年を記念したフェアやプレセールなどの集客策が実り、主要な客層のシニアも戻りました。コロナ明けの外出ニーズに対応してフォーマルな場面でも着られるワンピースやセットアップを拡充し、お出かけ需要や各種行事、旅行需要が奏功したようです。
3位の「アンタイトル」(フィールズインターナショナル)は、高単価なスーツ、新たなオフィススタイルを提案するイージークロージンズパンツなどが好調でした。特にオンオフ兼用のジャケットなど、ビジネスとカジュアルスタイリング需要に対応した商品企画への評価が高かったようです。カラーの幅を広げたことも支持されました。
(繊研新聞 取締役編集局担当 矢野剛)