旭化成、東洋醸造と初の商品化、「上撰富久娘・天舞」22日から発売

酒類 1992.04.22 7367号 11面

旭化成㈱酒類事業部(東京都港区、03・5476・8238)は、22日から本醸造生貯蔵酒タイプ「上撰富久娘・天舞」を発売する。同商品は、今年1月1日に合併した旭化成と東洋醸造共同による初の新製品となる。

特徴は酵母ATF‐一〇一号(愛称‐天女の酵母)にあり、同社が独自に開発したもので、芳香生産性に富んでいる。酵母名はA‐旭化成、T‐東洋醸造、F‐富々娘とそれぞれ頭文字を採用、一〇一は合併期日の1月1日にちなんで付けられた。醸造に際しては、新酵母に加え低温醸造法を採用し、三〇日以上をかけて丹念につくりあげており上品な含み香、ビロードのような滑らかな風味、軽快な飲み口が特徴。

商品名の「天舞」は、天女の舞を見るような優雅な飲み口をイメージしており、広告宣伝には「新・羽衣伝説」と「天つ国(あまつくに)から美酒来たり」をキャッチフレーズに展開する。商品名の「天舞」は旭化成の登録商標。

アイテムは、三〇〇㍉㍑(価格‐卸二九〇円、小売三八〇円。荷姿は一二本入りとP箱二〇本詰)、七二〇㍉㍑(価格‐卸六九〇円、小売九〇〇円、荷姿六本入り)の二種類。一般家庭向けの浸透が狙い。初年度目標は二〇〇〇石。発売地域は全国。

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