山英、「茶食で健康」第1弾「元気ちゃんのたべるチャ」新発売
製茶問屋の㈱山英(ヤマエイ、静岡県掛川市日坂一二一、0537・27・1024)は10日から「元気ちゃんのたべるチャ」を新発売した。
緑茶は近年、成分研究が進み、渋味成分であるカテキン類を中心とした薬理的効果の発表が相次いでいるが、特に昨年8月に静岡で開かれた国際茶研究シンポジウムでは抗ガン作用や動脈硬化、高血圧の予防、老化のもとである過酸化脂質の生成を妨げる抗酸化作用、さらにはエイズウイルスの抑制効果など、これまでの研究成果がすべて発表され、大きな話題を呼び、改めて緑茶に対する見直しと関心が高まっている。
さらに、緑茶のもつビタミン類やミネラル成分を摂取するには「飲む」だけでなく「食べる」ことがより有効で、保健効果も高いとの研究が東京家政学院短大の桑野和民助教授で進められ、「一日六㌘の茶食健康法」として、マスコミでも注目されるようになってきた。緑茶に含まれているビタミンA、Eは水に溶解しないので、浸出液を飲むだけでは摂取できず、そのまま茶ガラに残ってしまう。しかもビタミンEは緑茶六㌘で一日必要量の半分近くが含まれている。ビタミンCも緑茶六㌘で三割を供給できるが、浸出液には三分の一程度しか出ない。ミネラル類も同様である。また、食物繊維もすべて茶ガラの中である。
このような「食べる」ことの効果に着目して、同短大の栄養研究室と共同開発したのが食用茶「元気ちゃんのたべるチャ」である。
これまでいく度となく試作を繰り返してきた結果、発売に踏み切ったものだが、特徴は①今年の一番茶を使用②苦渋味を極力少なくして、だれでも気軽に食べられるようにした③食べやすいように茶葉を細くカットした④どんな料理にもふりかけたり、混ぜ合せたりでき、簡単で、おいしく栄養を摂取できる‐‐など。同社はごはんやおかゆ、焼そば、チャーハン、ハンバーグ、焼鳥や大根おろし、クッキーやケーキ類など、日常の食事の中で手軽に使ってほしいとしている。
九〇㌘缶入りが四八本で一ケース。標準小売一二〇〇円。ギフト用二本入りセットも発売。