花王（株）（東京都墨田区、０３・５６３０・７１４１）は食器・野菜用中性洗剤を六倍濃縮中性洗剤として新発売し、今後積極的展開を進めていく方針。

業務用手洗い食器用洗剤は、自動食器洗浄機が普及拡大しているものの、厨房の中で一番多く使われている洗剤である。花王商品の従来の一八リットル缶は、食洗の容器として使い勝手が悪いにもかかわらず、中心的存在であった。

しかし一八リットル缶は重くて運ぶのに大変、倉庫スペースを取るので空容器の引き取りを依頼すると、流通業者からの要求も出てきた。ユーザーは一八リットル缶は移し替えが重い、場所をとる、空缶の後始末に困るとの声も出てきた。その対応策として、花王は濃縮タイプ食洗の「クリヤコンク」「キッチンコンク」を発売してきたが、一八リットル缶の使用習慣は打破するに至らなかった。これまでの濃縮タイプが普及しなかったのは（１）価格が普及品に比べて割高（２）薄めるのが面倒（３）薄めたとき粘度がなくなり、使い過ぎる欠点があった。ここに今回新製品「ストリームコンク」（写真）が発売され、本格的六倍濃縮中性洗剤として、今後積極的展開を進めていく方針。

「ストリームコンク」の商品特徴は（１）汚れをしっかり落とす、すすぎの楽な洗剤（２）六倍に薄めても、適度な粘度があるので使い過ぎを防ぐ（３）小型・省スペースなので、どこにでも置けて、使いやすいハンディボトル。捨てる時は、手で簡単につぶせる。

面倒な希釈作業は表示のある専用希釈容器を使用すると簡単に希釈できる。使用済みの洗剤容器にもボトル側面に希釈方法が分かりやすく表示されているため、そのまま希釈容器として活用できる。廃棄の時は手で簡単につぶせるためゴミ削減が出来る。

このように、コスト、作業性、廃棄性を大幅に改善することのできた「初めての本格的六倍濃縮タイプ」である。