アサヒビール、新提案ビール「スタイニー」など2品4月10日発売

酒類 1998.03.02 8336号 3面

アサヒビール(株)(東京都墨田区、03・5608・5126)は、ビールの“新しい飲用スタイル”を提案する「アサヒスーパードライ スタイニー」(三四四mlびん)と、濃色系(デュンケルタイプ)の「アサヒ生ビールダンク」(スタイニーびん・三五〇ミリリットル缶)=写真=を4月10日、同時発売する。

「スタイニー」は、片手にちょうど良いハンディサイズのボトル。イージーオープンキャップ(通称スタイニーキャップ)を使用、飲みたいときに飲めるという“缶ビール感覚”も合わせ持ったびんビール。「スーパードライ」は、お客様満足度を追求するため、これまで「味」「鮮度」に挑戦してきたが、今回は“新しい飲用スタイル”を提案、さらに満足度を高めることを狙う。

また、再利用できるリターナブルびんを採用したため、希望小売価格を一本一八九円(びん保証料、消費税含まず)と、缶三五〇ミリリットルに比べて一六ミリリットル少ないが、二九円も安いリーズナブルな価格設定にした。

ビールびんはリサイクルの優等生ともいわれているが(回収率ほぼ一〇〇%)、ライフスタイルの変化とともにその比率が大きく減少している(昭和60年約七五%から平成9年約三七%に)。しかし、環境意識の高まりからリターナブルびんが社会的に注目を集めており、今回同社は飲用スタイルの新提案とともに、リターナブルびん市場の拡大も目指す。

なお、新容器は今までにないフルシュリンクラベルを採用。日光の遮断、割れても飛び散らない散乱防止など品質、安全面で配慮、かつ飲み口までフルシュリンクすることで、衛生的な面でも万全を期している。

4月10日から一都九県(神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、山梨、福島、静岡)で発売するが、順次全国展開の予定。初年度販売目標二〇〇万ケース(大びん換算)

「アサヒ生ビールダンク」は、新たに提案する個性派の濃色ビール。濃色麦芽の“クリスタル麦芽”を使用、ホップ使用量を増やし(当社比)、アルコール度数を約五・五%に高め、ガッツのはいった味(しっかりとしたコクとホップの力強い飲み応え)を実現したもの。

ネーミングはドイツの「デュンケル」をイメージした造語で、商品特徴にふさわしい力強い語感を表現している。パッケージは黒をベースに、赤・白・シルバーを配色、力強い斬新なデザインに仕上げている。

同社では、「アサヒ黒生」「レッズ」など濃色ビールの提案を積極的行っている。今回の「ダンク」はスタイニーびんの採用とも合わせ、特に二〇代~三〇代を中心としたカジュアル指向・ファッション指向の強い、情報感度の高いビールユーザーでの需要喚起を期待している。

「アサヒ生ビールダンク」スタイニーびんは希望小売価格一八九円、缶三五〇ミリリットル同二一八円、発売日は4月10日、一都九県で発売。年間販売目標は一〇〇万箱(大びん換算)

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