波里、「煮溶けしない餅」用原料粉を開発
製菓原材料・穀粉・乾物メーカーの(株)波里(栃木県佐野市、0283・23・7331)は、「煮溶けないもち」の原料粉を開発した。
同社では、おでんの具材キンチャクに使われているもちがだし汁で煮溶けてドロドロになり、もちらしくなくなっていることに着眼。もち米を特殊な製法で粉砕したもち粉を主原料とし、これに食品としての機能性を高めた澱粉を加えることで、長時間煮込んでも煮溶けずに調味液をもちに膨潤させることが可能なもちの原料を作ることに成功。もちろん、もち米の風味を損なうことなく食感を本来のもちに近づけた商品。
また応用例として、レトルト商品(しる粉、ぜんざい)については、メーカーのレトルト耐性試験において、もち生地の溶出は見られたが、現在市販されているレトルトもちとほぼ同等の商品になることを確認し、かつ食感としては現行のもちよりも優れているという結果を得ていることを確認しているという。