無色透明のウイスキー、ニッカ「アクアウイスキー」発売へ
ニッカウヰスキー(株)(東京都港区、03・3498・9258)は、樽熟成を行わない、無色透明のウイスキー「ニッカ アクアウイスキー」を7月6日から北海道限定で発売する。従来樽熟成時に生成される物質「ラクトン」を発酵段階に生成、樽材由来の苦み・渋みや樽材からの色素成分を含まず、ウイスキー特有の熟成香だけを備えた“新しいウイスキー”の開発に成功した。
「“だれでも飲める”をコンセプトにクセのないクリアな味わいを追求、無色透明にすることでカクテルベースとしての需要も期待できる」(営業本部マーケティング部開発企画グループ・中谷信主任)提案型新製品。パッケージには透明ボトルを採用、華やかな香りと透明感のある味わいをアピールし、若者をはじめとする新規顧客確保とウイスキー飲用者層の拡大を図る。
北海道での先行発売以降、全国展開も予定する。
「アクアウイスキー」は、同社が開発、特許出願中の「ラクトンメロウイング」製法で製造した樽熟成を行わないウイスキー。「樽熟」過程を省くことで、ウイスキー特有の苦みや渋みを抑え、無色透明ながら華やかでまろやかな味わいを実現した。水割り、お湯割り、ストレートのほか、トニックウオーターなどの飲料とも相性が良く、カクテルベースとしても期待できる。「クセのない味わいで、さまざまな料理とも合わせやすい」(同社)という。アルコール度数は二五度、六四〇ミリリットル、九五〇円。
北海道地区では、「SM・CVSなどへの定番化を含め、導入は順調に進んでいる」(同社広報室)。今後は大々的な試飲会やラジオ局とタイアップするイベントなどを企画、「消費者に直接、商品コンセプトや特性をアピールしていく」(同)方針。北海道での購買者層、販売チャネルを分析、全国展開につなげていく考え。
減税による飲用機会の拡大、家庭用市場での堅調な動きから、市場を拡大しつつあるウイスキーだが、若者層の取り込み、飲用バラエティーの少なさなど取り組むべき課題も多い。同社では一昨年10月に、クセをなくし飲みやすさを追求した「ブラックニッカクリアブレンド」を発売、ライト感覚のウイスキー飲用ニーズに対応している。「さらなる飲みやすさ、まろやかさを追求した」(中谷主任)同品の販売動向は、今後の商品戦略にも大きな影響を及ぼしそうだ。
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「ラクトンメロウイング」製法=樽熟成時に生成される、果実のような華やかで甘い熟成香「ラクトン」を発酵段階に生成させることで、樽熟成を行わなくても、同様の特徴を持つウイスキーを作り出す方法。













