旬のさつまいも
さつまいもは中国から沖縄を経由して薩摩藩に伝来し、18世紀に全国に広がった。今年は鹿児島伝来300年の記念すべき年だ。江戸時代には飢饉を救ったというが、現代では生活習慣病予防の救世主的存在といえるほど栄養素の宝庫のさつまいも。この機会にもっと知ろう。
さつまいもの収穫期は春と秋の年2回で、これからが特においしい季節。最もポピュラーなのは鹿児島産「紅さつま」、千葉産「紅あずま」と呼ばれている実は同じ品種の高系14号。全体に均一で、ずんぐりと太った紡鍾形、表面がなめらかでヒゲ根が生えていないものを選びたい。
でんぷん・食物繊維をはじめビタミン・ミネラルが本当にバランス良く含まれる。切った時に出る白い液体のヤラピンは、便通を促して便秘を改善する。また、血液中のコレステロールを低下させる食物繊維も豊富。蒸す・オーブンで焼くなど、低温でゆっくり加熱すると甘みが増し、食物繊維の量も生の時よりも増加する。
◆さつまいもチーズトーストレシピ
<材料・4人分>
・さつまいも……………中1本
・バター………………大さじ1
・サンドイッチ用食パン…6枚
・とろけるチーズ…………適量
<作り方>
(1)さつまいもは小さく薄切りにして、バターでゆっくり炒める。
(2)食パンを半分に切って、いもを乗せ、チーズをちらしてオーブントースターでこんがり焼く。