月刊・漢方美人:手や指に湿疹ができます

2007.03.10 140号 8面

Q.手や指によく湿疹ができ、ひどくなるとジュクジュクします。7歳の娘も湿疹ができやすく困っています。(30代女性)

A.同じ湿疹に見えても原因はそれぞれ違います。

◆「脾」の機能低下が原因

子育て世代の女性に多く見られる主婦湿疹と呼ばれる手指の湿疹は、炊事や洗濯など水仕事により皮膚のバリア機能が低下してしまうことが主な原因です。

中医学では、手指の湿疹は、皮膚のバリア機能の低下に加え、心身の疲労による「脾」(消化吸収能力をつかさどる臓腑)の機能低下も原因のひとつと考えます。消化吸収能力が低下すると、摂取した栄養をスムーズに「気」や「津液」(身体に必要な水分)にすることができません。水分代謝が悪くなり、余分な水分が滞り熱を持ち湿疹となって肌の表面へ現れます。さらに悪化するとかゆみが出たり、ジュクジュクしたりして、治り難くなってしまいます。対策としては、「五行草」で身体の余分な熱と湿(水分)を排出すると同時に、「星火健脾散エキス細粒」で胃腸の働きを整えるのが良いでしょう。

一方、子供の湿疹は、「脾」が完全に成長しきっていないことによる消化吸収機能低下のサインです。中医学では子供は「脾常不足」と考えます。子供はつねに「脾」の気が不足しがちということです。これには過食や偏食が大いに関係しますので、日頃からの食生活に注意してください。スナック菓子や甘いもののとり過ぎ、寝る直前の飲食は控えましょう。

◆豆や芋類を積極的にとって

湿疹が出ているときは、カニやエビ類、生や冷たい食品は控えめに、豆や芋類で脾の気を高めましょう。

肌のバリア機能の再生には、日頃のケアも欠かせません。入浴や水仕事の後には、必ずクリームなどで保湿を心がけましょう。セラミドやヒアルロン酸、植物性スクワランに薬用人参や当帰、地黄などの植物エキスが配合された『瑞花露薬用保湿クリーム』などでお手入れしてはいかがでしょうか。

●オススメは『星火健脾散エキス細粒』『瑞花露薬用保湿クリーム』

「気」と「津液」を補いながら胃腸の働きを整える『星火健脾散エキス細粒』。『瑞花露薬用保湿クリーム』で乾燥対策を。

●東洋エクササイズ:湿疹のためのツボ

イラストのようにイスに腰掛け、脾(消化・吸収)のツボである三陰交(内くるぶしの丸い骨から指4本上)を親指で押す。リズムを取って前屈みになり、自分の体重を使いながら。女性は右足から、次に左(男性は逆)。9回を3クール

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