旬の息吹き ワインにも豊富な栄養素

1995.11.10 2号 1面

白ワインはブドウを絞ってその果汁だけを発酵させたもの、赤ワインは皮付きの丸ごとを発酵させてその後で汁を搾ったもの…とはよく知られているが、それではロゼワインは何だろう。これには赤ワイン用の品種を白ワインの製法でこしらえたものと、白ワインのベースに赤ワインの果汁を混醸したものの二つのタイプがある。秋の夜長、そんな話題が似合う季節だ。

ワインは成人病が気になる層にとってかなりのヘルシー効果が期待できる飲み物というが、なぜか。

ワインの中には「酒石酸」という酸がたくさん含まれている。この酸はワインに爽やかな酸味を与えてくれると同時に、口の中に多くの唾液を出させ、一緒に味わっている料理をより美味しく感じさせてくれる。また多くの唾液が出るということは、消化を助け胃腸の負担も軽くする。

しかし「酒石酸」の効果はそれだけではない。身体に入ってからもう一度、大仕事をしてくれるのだ。それは、「体内に余っているナトリウムとくっつきこれを上手に排泄させること」(現地・奥野田葡萄酒穣造(株)・談)。大人が気になる摂り過ぎ塩分の解消が大いに期待できるわけだ。

ワインの本家といえばフランスだが、核実験を続行中であることに批判は強い。この秋食卓に登場している新ワインは、そのせいか、従来よりも国産が多いという。

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