米で報告 ビタミンAを摂り過ぎると胎児に悪い? 厚生省も“指導”へ

1996.01.10 4号 8面

妊娠前後の女性がビタミンAを取り過ぎるとPR児に影響を及ぼす‐‐米国の報告によると、妊娠前後三ヵ月の期間に過剰のビタミンAを摂取すると、口唇裂(こうしんれつ)や水頭症など先天性異常のある赤ちゃんが生まれてくる可能性が高いという調査結果が出た。これを受け厚生省では、昨年12月に保健所などでの栄養指導で注意を呼びかけるよう全国の都道府県に通知した。また製薬会社や健康食品メーカーにも、ビタミン剤や栄養剤の添付文書を改訂するよう指導した。

この措置は、米国医学誌に掲載された論文を受け決めた。この論文によると、食品やビタミン補給剤からビタミンAを一日に一万五〇〇〇IU(国際単位)以上摂取していた女性から生まれた赤ちゃんの先天性異常の発生率は、摂取量五〇〇〇IU以下の場合に比べ三・五倍高いという。また一日一万IU以上摂取している女性から生まれる赤ちゃんの五七人に一人の確率で異常が発生すると推計される。

赤ちゃんを望む時、妊娠した時、女性は特に栄養面で気を配るが、それが正しい情報であるかの確認も必要といえるだろう。