おはしで防ぐ現代病:水虫

2000.04.10 55号 14面

もうすぐ素足の季節。とはいえ、足にトラブルを抱える人は少なくない。最近は夏でもブーツを履くせいか、水虫に悩む若い女性も増えている。水虫治療の最新情報について、東京医科大学・松宮輝彦主任教授に聞いた。

水虫の原因は、白癬菌というカビの一種。彼らはヒトの皮膚の角質、爪、毛などに寄生し、ケラチンを栄養にして生活しています。

白癬菌は、繁殖に適さない冬には、固い芽胞に閉じこもり、温度や湿度の高まる春から夏には殻を破って繁殖を始めます。

ひと言に水虫といっても足の指の間が赤くなりジュクジュクし、かゆみも強いしかん型、足の裏や側面に小さな水疱ができ、かゆみもある小水疱型、足の裏や角質が硬くなり、ひび割れを生じる角化型があります。

治療法としては、患部を清潔にし、乾燥を心掛けること、つけ薬は病変部より広めにつけることなどがあります。症状がとれても皮膚の中には菌が生き残っているため、長期間根気よくつけることが大切です。

水虫は、体質によって起こりやすい人と、そうでない人があり、かゆみの程度や患部の乾燥性、化膿性などにも差があります。身体の自然治癒力が十分発揮されるようにして、白癬菌が寄生しづらいようにすることも大切です。

最近はきわめて抗菌力が強く、ケラチンに親和性の強い外用抗真菌剤(つけ薬)が開発され、水虫は比較的容易に治療できるようになりました。また、天然の木酢液に足をひたし、カビのすみかとなる角質を除去していく治療も効果的です。

炭は昔から日本では大切な燃料としてあちこちで作られていた。近年では炭の吸水性、通気性、消臭、また土壌の改良、汚水浄化、電磁波の遮蔽など優れた性質が見直され、利用は多岐にわたっている。

また、炭を作るときに出る煙を冷却すると得られる液体「木酢液」は、炭と同様にさまざまな面で注目されている素材だ。同液には殺菌効果のあるフェノール類やアルコール類、肌に収れん作用を示す酢酸など二〇〇種類以上の成分が含まれ、この成分の複合的な働きで消臭や皮膚を柔軟にし、引き締める作用がある。

さらに、ハム・ソーセージなどの薫製食品の薫液や植物の成長促進剤、土壌の活性剤、医療用など幅広い利用法が期待されている。

木炭を作るときに抽出される木酢液を精製し、さらにハーブエキス、海藻エキスなどの天然エキスを配合したリキッドタイプのフットケア商品。足のジュクジュク、ガサガサ、カユミ、ニオイなどが、たった一回(一~二時間)の使用で、約二~三週間後にはサラサラ素足に。水虫だけでなく、ウオノメの気になる人にもおすすめだ。

★使用方法

(1)特製ソックスをはいてソックスカバーに足を入れる。

(2)『森の快足救液』を一本(四〇ミリリットル/片足分)注ぐ。

(3)一~二時間待って完了。

▽四〇ミリリットル×二本、<両足分>特性ソックス(フリーサイズ)、ソックスカバー、手袋各一組つき。希望小売価格三八〇〇円(税別)

問い合わせ=(株)オルナック、フリーダイヤル0120・55・0679(ゴーゴーオルナック)。

★松宮教授の

アドバイス

●使用直後に皮膚がふやけて白く変色することがあります。体質により皮のむけ方の早い遅いはありますが、無理にはがさず、入浴時に洗い流す程度に。乾けば自然にはがれます。

●木酢液の効能は、消毒・殺菌・消炎といわれており、主に角質除去。水虫のすみかを取り去ることです。重症の水虫の人や皮膚のただれがひどい場合は、しっかりと皮膚の治療を心がけ、つけ薬や内服薬でじっくり菌を殺すことも大切です。

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