ウェイニーさんの顔面気功:高血圧・花粉症・偏頭痛

2002.03.10 79号 7面

陽気がポカポカと暖かくなってきた。嬉しい春の訪れだが、なぜか春になると決まって困った症状に悩まされる人が多い。

その一つが高血圧。自然界の陽気が盛んになると興奮気味になり、「肝」に熱を持つからと漢方では分析されている。それからこの季節の定番病、花粉症も大問題。加えて新しい環境に入ったことで精神的な緊張、不安感からイライラが募り偏頭痛を起こすという人も。

こんな症状にピッタリの「顔面気功」を本紙お馴染みのチャオ・ウェイニーさんに紹介してもらおう。

◆血圧異常その1

頭のてっぺんの四つのツボを刺激すると、高すぎたり低すぎたりする血圧が正常に保たれる。男性と女性では方向が違うので注意する。

(1)目を軽く閉じる。女性の場合は右手を頭の上に置き、男性の場合は左手を頭の上に置く。

(2)もう片方の手を(1)の手の上に重ね合わせ、手の回りに力を入れながら、右に八回、左に八回回す。

◆血圧異常その2

耳にはたくさんのツボが集中している(図参照)。目を閉じて、高血圧関連のツボを引っ張ったり、もみしだいてもいい。

◆花粉症

鼻の脇を押さえれば嫌なムズムズも緩和される。

(1)両方の人差し指で、鼻の穴の脇を押さえる。その指をゆっくりと上の方にすべらせる。

(2)眉頭まで指をすべらせる。今度は指を下の方にすべらせながら、(1)の位置に戻す。八回繰り返す。

◆偏頭痛

頭のツボを刺激すると、脳の神経も刺激され、頭がスッキリする。めまいにも効果的。

(1)両手をゆっくりと頭の上に持っていき、両手の親指で頭頂部のツボ「百会」を押さえながら、外に八回回す。

(2)次に、両手の親指でこめかみの下のツボ「太陽」を押さえ、上から下に八回回す。

速度は自分のもっともくつろげるペースで。

◆番外編・ボケ防止

季節の話ではないけれど、「百歳元気」を目指す人にとって、生涯のテーマ「ボケ防止」も習慣づけよう。

(1)両方の親指を真正面に置き、第一関節と第二関節の間を合わせて、手の形を作る。

(2)軽く目を閉じる。親指の第一関節と第二関節の間を、額の中央、額中というツボに置く。そのまま、こするような感じで上下させる。

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