ヘルシートーク:女優・水沢エレナさん

2014.11.01 232号 05面

 11月1日公開の映画『クローバー』では天真爛漫で恋愛体質なOL・松沢里李香を、現在放映中の連続ドラマ『すべてがFになる』ではクールな才女・国枝桃子を演じる水沢エレナさん。「いろいろな役を演じられることが楽しい」と語る水沢さんに、撮影中のお話や、趣味である料理についてお聞きしました。

 ◆恋愛って、楽しい。そんな気持ちを思い出します

 『クローバー』の里李香と『すべてがFになる』の桃子は、性格も見た目も全く正反対の女性。いつかは「こういうタイプは水沢エレナがよく似合う」と思っていただけるような役を見つけられればと思っていますが、いまは、幅広いタイプの役を演じられることがとても楽しいんです。

 『クローバー』は、恋愛に臆病だったヒロインの沙耶が、自分のことを好きでいてくれるけれどちょっぴりいじわるな上司・柘植と、別れてからもずっと大切に思ってくれていたハルキとの間で気持ちが揺れ動くという、もどかしいけれどどこか憧れを感じさせる恋愛の形が描かれています。沙耶のように恋愛に積極的になれない方にとって、この作品が新たな一歩を踏み出す勇気になればと思います。

 里李香は沙耶と仲良しの友人ですが、男性を品定めしちゃったり、恋愛にかなり積極的。そこは私にない要素なのですが(笑)、素直に、自分が思った通りに行動できる彼女がうらやましいです。

 ◆「自分とは別の人になれる」演技の楽しさを実感しています

 里李香を演じるにあたって役作りのために髪の色を変えたのですが、こんなに明るい色にしたのは人生で初めて!『クローバー』は原作にもたくさんのファンの方がいらっしゃいますが、台本をとにかく読み込んで、私らしい里李香を演じたいと思いました。

 恋愛体質とはいえ、決して自分勝手ではなく、沙耶の相談を親身になって聞いてあげられるような優しい心を持ち、少しおっちょこちょいだけれど誰からも愛される女の子、それが私の思う里李香なんです。仕草や表情も、かわいらしい感じになるよう意識しました。

 一方、『すべてがFになる』の桃子は、あらゆる感情を表情にも言葉にも出さないクールなキャラクター。ショートカットで服装は男性っぽいですし、時に人を蹴ることも(笑)。この作品は武井咲さんと綾野剛さんが演じる2人の天才が、難解な事件の解決に挑むサイエンスミステリー。桃子はいままで私が演じてきた中で一番ハードルが高い役柄ですが、「自分とは別の人になれる」という、演じることの楽しさをひしひしと実感していますし、もともとミステリー小説が好きだった私にとっては、とてもやりがいのある作品です。

 ◆れんこんとねぎのスープがお気に入りレシピは私のオリジナル

 普段の食事はできるだけ自分で作るようにしています。小さい頃から料理上手な母の手伝いをしていたこともあり、料理は本当に大好き。本などのレシピは見ず、野菜を中心に旬の食材を使って、オリジナルで作ることがほとんどです。

 私、自分でもびっくりするくらい野菜が好きなんです。きっかけは、母ですね。自分では覚えていないのですが、母は私が赤ん坊だった時、歯が生える前から大根スティックを手に握らせていたそうで……(笑)。母の手料理も、いつも野菜がメインだったんです。特に好きだったのは、いろいろな野菜がたっぷり入ったクリームシチュー。豆入りのミネストローネもお気に入りでした。

 最近、よく自分で作るのは、ねぎと角切りにしたれんこんを入れた豆乳スープ。仕上げにカレー粉を加えてアレンジすることもあります。10分ほどでササッとできるので、仕事に出かける前の食事にもぴったりなんです。風邪気味で食欲のない時なら、おろしたにんにくとしょうが、ねぎ、しいたけを入れた鶏ガラベースのスープを。身体が温まりますし、薬を飲まなくても体調が良くなりますよ。野菜中心の食事は、私にとって健康の源です。

 好きな秋野菜はきのこ。煮込みハンバーグのソースに刻んだマッシュルームをたっぷり入れると、味に深みが増しておいしくなります。きのこの保存も工夫していて、えのきたけはみじん切りに、しいたけは薄切りに、まいたけは食べやすい大きさに手で裂いてそれぞれ袋に入れ、冷凍保存しています。おみそ汁やスープのお鍋にそのまま入れて使えるので、忙しい時にも便利ですよ。

 ●プロフィール

 みずさわ・えれな 1992年愛知県生まれ。2007年、BS-i『恋する日曜日 卒業~春の嘘』で女優デビュー。『恋空』(2008)、『JIN-仁-』(2009)、『ゼロの真実 ~監察医・松本真央~』(2014)をはじめ、ドラマ・映画に多数出演。最新作は11月1日公開の映画『クローバー』、10月スタートのフジテレビ系連続ドラマ『すべてがFになる』。女優業のほか、モデルとしてファッション雑誌『Oggi』(小学館)でも活躍中。水沢エレナ オフィシャルブログ http://ameblo.jp/mizusawa-erena-blog/

 ●『クローバー』全国東宝系にて公開中

 Story:恋愛オンチでピュアなOL・沙耶(武井咲)。同僚の一葉(木南晴夏)、里李香(水沢エレナ)と訪れた初詣で、占い師(柴田理恵)に「最低で、最高の運命の人」が現れると断言される。仕事ではクールでイケメンエリートである上司の柘植(大倉忠義)に叱られてばかりの沙耶だったが、ある日、何の前触れもなく柘植から交際を申し込まれ、付き合うことに。しかし、初恋の相手・ハルキ(永山絢斗)と偶然の再会を果たし、沙耶の心は揺れ動いて……。

 監督:古澤健

 脚本:浅野妙子

 原作:稚野鳥子(『クローバー』集英社マーガレットコミックス)

 キャスト:武井咲 大倉忠義 永山絢斗 夏菜 木南晴夏 水沢エレナ 西村雅彦 上地雄輔 ほか

 (C)2014「クローバー」制作委員会

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