漢方スローライフ 季節と一緒にいい加減(169)清明 赤いいちごはバラ科ファミリー
●24節気清明(4月4日~4月19日頃)
木々も草花も育ち始める季節。里山には芽生えの遅い木々の中に、いち早くうっすら桃色の山桜の花が。春が近づく頃に咲く木の花はまず梅、桃そして桜。すべてバラ科です。
草の中にもバラ科はあります。進化の過程でまず木が誕生して、その木から草が生まれました。そのひとつがいちご。いちごの旬も本来は3~4月後半。寒い時期には眠っていて、気温の上昇とともに目を覚まし花を咲かせて実をつけます。
冬のいちごは果実的野菜として、品種改良や農業技術が向上した成果なのです。寒い時期、じっくり成長すると糖分をためやすく、甘く濃厚で大粒になります。4月以降のいちごは小さめで、ほんのりとした酸味が魅力です。自然な味覚はスイーツにもぴったり。いちごの旬をいただきましょう。
●ごうんろっきで気象うらない
五運六気・2024年(甲辰年)司天が太陽寒水と寒気が支配的な中で、客気の陽明燥金により乾燥気味になりそうです。
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五運は、5惑星「木(風)・火(暑、熱)・土(湿気)・金(乾燥)・水(寒)」をなぞらえた天の気。六気は、地球の地の気である「風・寒・暑・湿・燥・火」。この組み合わせで24節気ごとに巡ってくる気象と、それが私たちの身体に及ぼす影響を予想するのが「五運六気」。
◆レンジでつくる!いちご大福
エネルギー216kcal たんぱく質3.1g 塩分0g(1個分)
〈材料・4個分〉
・白玉粉……80g
・砂糖……60g
・水……1/2カップ
・こしあん……120g
・いちご……4個
・片栗粉……適宜
〈作り方〉
(1)耐熱容器に白玉粉と砂糖、水を混ぜ合わせて15分ねかせ、ラップをして電子レンジ(600W)で4分加熱し、かき混ぜる。再度ラップをして1分加熱して、透明感が出るまで混ぜる。
(2)片栗粉をまぶした台の上に(1)を取り出して4等分する。
(3)こしあんを丸めて(2)で包み、形を整える。上部に切りこみを入れていちごを入れる。
●いちご Strawberry
【栄養学】ビタミンCが多く、1/2パックで1日の必要量を摂取でき、風邪の予防や美容に効果があります。葉酸、カリウム、食物繊維なども豊富に含まれています。
【薬膳学】】身体に潤いを与え、肝・脾胃・肺に作用し、食欲不振や消化不良を助けます。身体にこもった熱を冷まして取り除く効果もあります。
東京栄養士薬膳研究会 管理栄養士・国際薬膳師 佐藤和美(レシピも)