夏の食生活術 バナナの成分も要チェック!真夏までに暑さに強いカラダづくり
暑い夏を元気に乗り切るには6月の過ごし方が肝心。真夏になる前のこの時期に、暑さに強い体作りが必要です。適度な運動と食事で体調を整えておくと、熱中症を防ぐだけでなく、アンチエイジングやダイエット、生活習慣病予防にも。ビタミンB群やマグネシウムなど健康維持に必要な成分を複合的に含むバナナも上手に活用しましょう。
◆今日から始めよう!「暑さなれ」対策
日本生気象学会が発表した「日常生活における熱中症予防指針」によると、本格的な暑さが始まる前の、蒸し暑い6月のうちに暑さになれておくこと(=暑熱馴化)が熱中症予防に有効です。そのためには、「ややきつい」程度の運動を1日30分行い、その後30分以内に「糖質とたんぱく質を含む食品」(牛乳ならコップ1杯くらい)を取りましょう。これを週4日以上、1カ月間続けると、汗をかきやすくなり暑さに強い身体になります。熱中症のリスクが高いシニア世代、肥満の人、糖尿病・高血圧など慢性疾患のある人は、即実行を。中高年で体力に自信がない人は、速歩とゆっくり歩きを3分ごとに繰り返す「インターバル速歩」がおすすめです。
▽日本生気象学会 http://www.med.shimane-u.ac.jp/assoc-jpnbiomet/index.html
◆暑い時期こそバランス重視 身体に負担の少ない食べ方を
○管理栄養士 矢口香織さん
暑い時期こそ栄養バランスのよい食事が大切です。暑さで食欲が落ちると体力が低下し、疲れや倦怠感を招き、熱中症にかかりやすくなります。また、「喉ごしがいいから」と、甘いジュース類の取り過ぎにも注意が必要です。糖質の過剰摂取は身体に大きな負担となって、さらなる疲れの原因になります。
糖質をエネルギーに変える代謝に欠かせないのが、豚肉やごま、牛乳などに含まれるビタミンB1。その働きを助けるのが、バナナに多く含まれるビタミンB2やB6、マグネシウムです。これらを組み合わせて食事で取ると、疲れを残さず元気な身体を維持することができます。
バナナは手軽で食べやすいだけでなく、健康維持に必要な多くの成分を効率よく摂取できる食材です。日々の食生活に適度に取り入れましょう。
◎ミキサーなし!「節電の夏」の動力は自分♪ セルフ シェイク・バナナドリンク
毎朝1分間チャレンジ!ながらエクササイズも
【基本】「バナナごまミルク」 バナナ+牛乳+ごま
<材料・1人分>
・「熟れっ子バナナ」…1本
・牛乳……………………200ml
・すりごま………………大さじ1
【アレンジ1】「バナナ青汁ミルク」
<材料・1人分>
【基本】+粉末青汁(1包)
【アレンジ2】「バナナトマジュー」
<材料・1人分>
つぶしたバナナ+トマトジュース(1缶)+レモン汁(大さじ2)を振りまぜる。
◎ミキサーを使わず自力でシェイク!真夏に備え、バナナで運動&栄養補給のグッド習慣を。
<作り方>
・バナナは皮をむきフォークでつぶす。
・密閉容器に全材料を入れ、フタをして振りまぜる。(できれば1分間フリフリ♪)
・グラスに注いで、できあがり!
*密閉容器から漏れないか、事前に水を入れ振って試しておきましょう。
*「熟れっ子バナナ」を使えば甘みたっぷりなので、砂糖類なしでおいしく作れます。
「熟れっ子バナナ」はバナナ栽培に適したフィリピンの高い山にある農園で、自然との共存をめざした栽培方法で大切に育てられています。甘さのもととなるでんぷん質をたっぷり蓄え、糖度が高く、もっちりした食感のバナナです。
◎フリフリ運動+足首とふくらはぎのストレッチ
足を前後に大きめに開き、両足のかかとを地面につけ、前足のひざを曲げ少しずつ前足に体重を移し後ろ足を伸ばす。左右の足を入れ替え、1分間繰り返す。
*ひざや腰に痛みのある人は、無理に行わないでください。
*転倒に注意し、不安な人はイスなどを支えにしましょう。
○ひざの関節を守るため、前足のひざはつま先より前に出ない(曲げる角度が90度以下にならない)ようにしましょう。
○上級編 余裕のある人はフリフリ運動に、スクワットや足踏み、ストレッチなど下半身の運動を加えてみましょう。
(監修:スポーツインストラクター 敦代・ノーマン)