ほっとコーヒータイム(64)アイスコーヒーは夏の季語

2013.07.10 216号 06面

 「五・七・五」の17文字からなる定型詩、俳句。季節を表す「季語」を入れるのが約束で、特にこの季節、季語としてよく登場するのが「アイスコーヒー」。食品から取った夏の季語には他に、「ビール」「かき氷」などがあります。では、「コーヒー」はというと、俳句によく詠まれる言葉ですが、季節を限定できないため季語ではないのだそう。

 日本人は昔から季節を尊び、季節を象徴的に表す言葉を愛してきましたが、「実は季語は、明治時代後半頃に作られた言葉で、歴史は意外と浅いです」と教えてくれたのが、人気webサイト「日本俳句研究会」を主宰する、かぎろいさん。

 「アイスコーヒー」は7文字。ということは「五・七・五」の真ん中の「七」にしか使えないの?と思いきや、音引き(音をのばす記号)をカウントしなければ、「ア・イ・ス・コ・ヒ」でちょうど5文字。「五」の部分に置いて、字余り風に使うのも印象深く効果的だそう。

 ちなみに、日本の自然美を代表する3つの季語を「雪月花」と言いますが、春の花、秋の月、冬の雪のみで、夏が抜け落ちているのは、なぜ?「古来の日本人にとって、夏は蒸し暑く、暮らしにくい季節であったため、自然美を鑑賞するどころではなかったためと考えられています」(かぎろいさん)。

 現代人で良かったと思ったあなた、アイスコーヒーで涼を取り、一句ひねってみては。

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