野菜に関するFACT:ビタミン・ミネラルに食物繊維 五大栄養素から六大栄養素へ
●野菜は、大きな供給源。食べないと不足してしまう!
たんぱく質、脂質、糖質(炭水化物)の三大栄養素に、ビタミンとミネラルを加えたのが五大栄養素。三大栄養素は、食事によって毎日ある程度の量を取ることが必要だが、ビタミンとミネラルの必要量はわずかなため、微量栄養素とも呼ばれている。
しかし、ビタミンとミネラルの研究が進むにつれて、この微量栄養素は、わずかな量でも非常に大切な働きをすることが分かってきた。ビタミンは主に、身体中の代謝(化学反応)の調整に使われる。代謝の調整は、自動車でいうなら潤滑油(オイル)の働きに例えられる。ミネラルもビタミンと同様、身体の代謝調整に使われるが、ごく一部はエネルギー源にもなる。
また近年、第6の栄養素として注目されているのが食物繊維。五大栄養素のように消化吸収されることはないが、腸の働きを整えたり、便秘や生活習慣病の予防・改善効果があることが知られている。
野菜は、ビタミン・ミネラル・食物繊維の大きな供給源。これらの栄養素が注目されるにつれて、野菜摂取の重要性が強調されてきたのもうなずける。
◆ビタミン・ミネラル・食物繊維の働きと主な野菜
○ビタミンA
・視覚機能を正常に保つ
・皮膚やのどなどの粘膜を守る
かぼちゃ、にんじん、春菊、ほうれん草…etc
○ビタミンC
・コラーゲンの生成を助ける
・酸化を防ぎ老化を予防する
ピーマン、キャベツ、ブロッコリー、ゴーヤー…etc
○カルシウム
・骨や歯を丈夫にする
・血液の凝固や筋肉の収縮に関与
小松菜、モロヘイヤ、水菜、チンゲン菜…etc
○鉄
・赤血球のヘモグロビンの成分になる
・エネルギー代謝を助ける
・酸素を全身に送る
枝豆、にら、かいわれ菜、ほうれん草…etc
○食物繊維
・腸内の環境を整え便秘を予防する
・腸内の有害物質の排泄を助ける
ごぼう、枝豆、グリーンピース、モロヘイヤ…etc
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野菜に含まれる主なビタミンやミネラルは、身体の機能を正常に保つなどさまざまな働きがあります。
ピーマンやキャベツに含まれるビタミンCには、免疫細胞を活性化するほか、皮膚や歯、骨などの強化を助ける働きがあります。
「5 A DAY FACT BOOK 野菜で健康」野菜等健康食生活協議会(ファイブ・ア・デイ協会)より
「5 A DAY」について、詳しくはhttp://www.5aday.net/