百歳さんこんにちは:東京都・小柴千枝子さん(100歳)

2010.09.10 182号 06面
馴染みの中華飯店のラーメンを堪能

馴染みの中華飯店のラーメンを堪能

 東京都江戸川区の中葛西に住む小柴千枝子さんは、今年5月1日に百寿を迎えた。毎日、買い物がてらに3km歩く。杖は使わないので、20歳は若く見られている。元気の秘訣は、絶えず趣味に打ちこんでいることだ。

 ◆62歳から始めた絵画

 「絵画(油絵)は東京芸大の高名な先生について62歳の時から始めました。先生の指導のおかげで、本格的な油絵の技法を学びました」という千枝子さん。

 その腕前は個展を開くほどの域に達しており、近所の中華飯店には、プレゼントした見事な静物画が飾られている。「いまはまだ暑いので筆は持ちませんが、秋になったら描き始めようと考えています」と、気力を温存している。

 ◆「料理と食品」テーマに講習会も

 健康のために食事療法を徹底して研究している。「70歳の時に、厚生省と同じような食事表を自分流に作り、実行したら健康が回復しました。そんなことがきっかけで、栄養の研究をしています」

 千枝子さんは中学校・高等学校の家庭科教師の免許状を持っており、「現在はその延長で栄養の研究を続けています」とのこと。“百歳長寿の食生活基準表”を手作りするほど研究心が旺盛だ。

 「日本型の栄養法だけでは満足できず、漢方も学びました」とも。どんなことでも究めないと気がすまない性格なのだ。栄養学が長じて「私のおすすめ料理と食品」と題したオリジナルテキストを作成して、小学校で講習会も開いている。

 「私は自分の意見は主張し、曲げることはしませんが、人とのおつき合いが大事なので、円満に納めています。一緒に住んでいる薬科大学を出た長男(76歳)とは時々、料理のことで言い合いをしますが」と笑う。いつも探求心が旺盛なことが千枝子さんの長寿のモトなのだろう。

 ●あなたの周囲の元気な99歳(白寿)以上の方をぜひご紹介ください。

 百菜元気新聞編集部 TEL03・6679・0212

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