ヘルシートーク:お風呂のソムリエ・松永武さん

2023.05.01 334号 03面
『とことん楽しむサウナの世界』 松永武著/日本文芸社 定価:1,540円(税込)

『とことん楽しむサウナの世界』 松永武著/日本文芸社 定価:1,540円(税込)

 ◆女性にもオススメ!サウナで身体を温めると冷え性改善につながります

 近年、人気のサウナ。サウナを知り尽くしたお風呂のソムリエ・松永武さんによると「女性こそサウナ!」だそう。その理由や、サウナと食の楽しみ方について伺いました。

 ●肌がしっとり、髪にもやさしい蒸気で身体を温めるウェットサウナ

 サウナは大きく分けると「ドライサウナ」と「ウェットサウナ」があります。ドライサウナは、浴室内が乾燥した状態で、温度は高く、湿度は低め。一方、ウェットサウナは、温度は50~60℃と低く、湿度は80~100%。浴室内を温かい蒸気で満たしているので、息苦しさもなく、じっくりと身体が温まっていきます。また、皮膚や頭皮にダメージを与えにくく、肌の保湿にも。私自身、ウェットサウナの方が好きですね。

 サウナの良さは、体内が温まることで血管が拡張されて、血流が良くなること。そのため、継続的に入れば、冷え性の改善、免疫力や基礎代謝の向上にもつながるので、筋肉量が少なく冷えやすい女性にこそサウナに入ってほしいと思います。

 入り方のポイントは、サウナで身体を温めて汗をかいた後、少し休むこと。そうすると拡張した血管が収縮し、より血流が良くなります。ただ、無理のないように入ることが大切です

 ●自律神経が乱れやすい夏こそサウナで汗をかいて体調を整えて

 食事をするのは、サウナに入る前と後、どちらでもかまいませんが、大事なのはインターバル。食事をすると血流が良くなるので、サウナ前に食べたら、1時間くらい時間を置いて、血の巡りを落ち着かせてから入ることです。サウナ後も同様です。

 仕事柄、温泉地によく行くのですが、そこで採れた自然の野菜を生でいただくのが楽しみですね。実は、温泉にも野菜のように鮮度があります。湯口に注がれた瞬間から酸化して、お湯の質は変わるので、加温・加水をしていない掛け流し温泉のほうが、鮮度がいいんですよ。

 夏野菜は身体を冷やしてくれるものが多いので、これからの季節は、野菜を食べて身体の中から冷やして、サウナで体温を上げるといった、食とサウナの温冷浴のような意識で楽しむのも、面白いと思います。また、エアコンをつけることで身体が冷えたり、自律神経が乱れてしまいがちなので、夏こそサウナやお風呂で汗をかいて、体調を整えてほしいですね。

 ●プロフィル

 まつなが・たけし バスリエ株式会社代表。お風呂が好きすぎて脱サラ! 5万点以上を試したバスグッズマニア。お風呂のソムリエSHOP!「BATHLIER」やサウナ倶楽部・サーマルクライムスタジオを運営。「マツコの知らない世界」(TBS)などTV出演多数。

 ●NEW Book

 『とことん楽しむサウナの世界』

 松永武著/日本文芸社

 定価:1,540円(税込)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら