ふじのくに総合食品開発展2021

ふじのくに総合食品開発展2021:しずおか食セレクション「香り緑茶 花ここち」

嗜好飲料 特集 2021.02.05 12183号 10面

 ●差別化できる名産品に

 しずおか食セレクションを受賞した「香り緑茶 花ここち」(20年度受賞)=写真。17年ごろから“第3の緑茶”として静岡県が開発した“香り緑茶”の製造に着手し、18年に商品化。19年に香り発揚専用機を茶工場へ導入し、本格製造に乗り出した。

 16戸の農家による勝間田開拓茶農業協同組合が手掛け、牧之原台地の茶葉を使用した本来の緑茶にない“花のような甘い香り”を香料無添加で発揚させた緑茶をオンラインショップや県内小売店などで販売する。

 特徴は、見た目や味わいは緑茶のままに、口の中に花のような甘い香りが広がる。普通の緑茶製造でない「萎凋(いちょう)」という香りを引き出す工程を加えた新ジャンルの緑茶。生産量や流通量が少なく、20年度生産量は800kg。今後は生産量を拡大させ、差別化できる静岡名産品として一般消費者へ定着を図っていく。

 商品容量はリーフ50g入りとティーバッグ2.5gが10個入りで、価格は共に800円(税別)。(藤田順也)

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