7日、東京・八丁堀「食情報館」で二次審査を開催

　日本食糧新聞社は「第7回介護食品・スマイルケア食コンクール」（協賛＝伊那食品工業、日清オイリオグループ、林原）の二次審査を7日、東京・八丁堀「食情報館」で開催し、伊那食品工業の「イナショク　あったかクック」を農林水産大臣賞に選定した。今回は全4部門で180品の応募があり、書類審査を通過した93品が審査会で試食・審議された。

　冒頭、主催者代表の今野正義日本食糧新聞社代表取締役会長CEOが「ここから新しい価値が生まれることを願うとともに、介護食品市場拡大に貢献したいとの思いで開催している」とコンクールの趣旨を述べて審査をスタートした。

　二次審査は、部門1「健康維持上栄養補給が必要な人向けの食品部門」、部門2「噛むことに問題がある人（咀嚼困難者）向けの食品部門」、部門3「飲み込むことに問題がある人（嚥下困難者）向けの食品部門」では、試食で低栄養対応・食べやすさ・硬さ区分の妥当性・見た目の美しさ・コスト・おいしさ・機能性の評価で審査し、部門4「食品素材・材料部門」は事前に審査委員に応募商品の資料を読み込んで審査してもらったものを審議し、農林水産大臣賞1点、農林水産省大臣官房長賞4点、審査委員長賞12点、金賞20点を決定した。

　審査委員長の金谷節子金谷栄養研究所所長は「機能性食品が増え、年々レベルが高くなっている。農林水産大臣賞の介護食用ゼリー剤ニュークックチル対応『イナショク　あったかクック』は、まったく新しい“あたたかく”というコンセプトの画期的な素材である。私は、食事を改善できれば日本の医療費を2割（約8兆円）ダウンできると試算している。私たち食の業界は日本の未来を担っている。もっともっとがんばりましょう」と、介護食品・スマイルケア食に関わる人たちにエールを送って講評とした。（福島厚子）

　◆第7回介護食品・スマイルケア食コンクール受賞商品

　〈農林水産大臣賞〉▽部門4＝イナショク　あったかクック（伊那食品工業）

　〈農林水産省大臣官房長賞〉▽部門1＝ジャネフ　ワンステップミール栄養調整ゼリー535g 黒糖風味ゼリー（キユーピー）▽部門2＝チーズ屋さんのレアチーズケーキ（六甲バター）▽部門3＝森永おいしいカルシウムヨーグルト（森永乳業）▽部門4＝あっ！というまゼリー（日清オイリオグループ）

　〈審査委員長賞〉▽部門1＝まごころ惣菜大豆みそ450（ミクロ）、おとうふケーキ（京ヶ瀬豆富　まめ工房いとう）、HGエネ100ムース（コーヒー）（日東ベスト）、食物繊維＆減塩カットチーズ5（六甲バター）▽部門2＝ぜんざいおはぎRT 170G（アルファー食品）、とけにくいアイス　ゆったりバニラ（ロッテ）、豆乳仕立ての杏仁豆腐（三和豆水庵）、くちどけふりかけアソート（丸美屋食品工業）、ふんわりプチケーキ　はちみつ味（尾家産業）▽部門3＝イオンドリンクゼリーナール　15g×12袋入（ファイン）▽部門4＝ミヨシ亜麻仁油パウダー（ミヨシ油脂）、クッキンサプリFe（太陽化学）

　〈金賞〉部門1＝パックえびシューマイ（テーブルマーク）、栄養支援とうもろこしのスープ（ホリカフーズ）、骨ごとコダイ君（ふくなお）、ほほえみ厨房　やわらか焼肉丼の具（鉄・Ca）（ヤヨイサンフーズ）、蒸し鶏の胡麻和え（栗木食品）、チキンオムレツpro（日本水産）、大豆ミートのベジ餃子（尾家産業）▽部門2＝キユーピー　やさしい献立　やわらか親子丼風（キユーピー）、やわらか倶楽部HOT白身魚の煮付け味（ハウス食品）、おいしく元気魚沼コシヒカリのおぞうすい（ホリカフーズ）、鶏のやわらか三色巻（ふくなお）、SF NEW鶏肉ムース15（ヤヨイサンフーズ）、うなぎ蒲焼　（やわらかうなぎ）（吉野家）、HGやわらか厚切りビーフ（日東ベスト）▽部門3＝まごころ食彩冷凍枝豆サラダ（ケンコーマヨネーズ）、おいしくミキサーだし巻卵（ホリカフーズ）▽部門4＝ケンコープレミアムポテト（ケンコーマヨネーズ）、HEALTYミルクチョコレート（丸菱関東販売）、果実調味料『ヴィネッタ』（キティー）、えひめのまるごとはだか麦味噌（麦）（義農味噌）

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　〈審査委員〉▽審査委員長＝金谷節子（金谷栄養研究所所長）▽審査委員＝井上淳（日本チェーンストア協会専務理事）、今西信幸（日本ヘルスケア協会会長）、曽根隆之（フード・デリ　マーケティング課課長補佐）、黒田賢（ヘルシーフード代表取締役）、黒田留美子（高齢者ソフト食研究会会長）、中村佐多子（日清医療食品本社営業本部本部長付部長）、森佳光（日本介護食品協議会会長）、山本裕康（日本メディカル給食協会会長）、今野正義（日本食糧新聞社代表取締役会長CEO）、杉田尚（同代表取締役社長）