FABEX2024:「カフェ&ドリンクExpo」ラテアートグランプリ James氏が優勝

左から3位のboonsawasd氏、優勝したJames氏、2位のCheung氏

左から3位のboonsawasd氏、優勝したJames氏、2位のCheung氏

 ●日本人で2人目

 「FABEX東京2024」の「カフェ&ドリンクExpo」のイベントゾーンでは10~12日にわたり、日本ラテアート協会主催「フリーポアー・ラテアート・グランプリ東京2024」が開催され、日本のJames Miu氏が優勝した。同大会の日本人優勝者は2人目。

 同氏は優勝コメントで「大阪大会も出場して優勝を目指したい」と、喜びとともに意欲を表した。また同氏は、ラテアートを始めて2年目で、2023年の同大会の優勝者が出場する中で初参加となった。大会に参加した契機について「自分の勤める店のオーナーが大阪大会で優勝した。その姿を見て、いつか大きな大会に参加できるようになりたいと思った。今回、オーナーが優勝した際に選んだ『フレームローズ』の柄を使って優勝できてうれしい」と語った。

 同大会は2014年に開催され、今年で10回目を迎えた。2位は香港のLoFung Cheung氏、3位は昨年優勝したタイのKittipich boonsawasd氏に決まった。同大会は、日本と海外からの予選を勝ち上がった参加者合計64人のバリスタが1対1のトーナメント形式で、3分の規定時間内にラテアートを描く競技だ。5人の審査員(いずれもラテアート大会の優勝経験者)のうち3人が、交代でスピード、外観の美しさ(バランスなど)、色の表現力、明確性、創造性と難易度の五つの項目で審査する。

 同大会を主催する日本ラテアート協会上野登代表理事は、同大会が10周年を迎えたことを受け、「大会の趣旨は技術だけを評価するものではなく、あくまでも『アーティスト』が行うラテアート。独自性を持って、絵柄を創り出す能力を持つバリスタを発掘できれば」と、今後の意欲を語った。

 なお同氏は、シアトル系のエスプレッソやカフェラテを日本に初めて持ち込み、2014年には「コーヒーフェスト」という展示会の中で、日本初のラテアート世界大会を開催した。(長谷川清明)

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