物語コーポレーション「焼肉きんぐ」、多様性推進に注力 外国籍従業員で店舗運営も

外食 ニュース 2019.11.15 11971号 06面
「焼肉きんぐ前橋店」は外国籍従業員のみで店舗運営にチャレンジ

「焼肉きんぐ前橋店」は外国籍従業員のみで店舗運営にチャレンジ

「焼肉きんぐ」などの外食店をチェーン展開する物語コーポレーションは、07年から労働力不足を補うためではなく、ダイバーシティ(多様性推進)の一環として外国籍従業員の採用に注力している。現在25ヵ国約500人の外国籍従業員が勤務しており、そのうち約90人が総合職(正社員)として活躍している。

中でも「焼肉きんぐ前橋店」(群馬県)は、総勢46人の従業員のうち、約半数の20人が外国籍従業員。10月4日、同社70年の歴史で初の外国籍従業員だけの店舗運営にチャレンジした。同チャレンジの発案者で責任者を務めたアルバイトリーダーのリコ・フェブリアンさん(インドネシア国籍)が「多様性なくして会社の成長なし!」と銘打ち、このほど「営業改革会議」でその結果を発表した。

売上高前年比52.4%増の高い目標を設定して迎えたチャレンジ当日は、午後5時のオープンと同時に満席が続き、目標売上高をクリア。来店客からは「違和感のない接客・料理提供にいつも通り楽しく過ごせた」「終始にこやかで優しく、感じが良かったので話しかけやすかった」などの感想が寄せられたという。リコさんは「外国籍従業員の可能性を証明できてうれしい。1人ではできないことも、仲間が協力してくれたから結果が出せた。今後も新たなことにチャレンジしたい」と社長・役員など幹部が揃った会議の場で力強く語った。(金原基道)

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