コカ・コーラシステム、ブランドシナジー高める「紅茶花伝」 紅茶飲料で市場活性化を

飲料 ニュース 2020.06.08 12062号 01面
山腰欣吾グループマネジャー

山腰欣吾グループマネジャー

1~4月までの累計で、2桁増で伸長する「紅茶花伝ロイヤルミルクティー」

1~4月までの累計で、2桁増で伸長する「紅茶花伝ロイヤルミルクティー」

コカ・コーラシステムが展開する「紅茶花伝」ブランドは、「ロイヤルミルクティー」と「クラフティー(CRAFTEA)」をラインアップする。今年は「紅茶花伝」ブランドとしてのシナジーを高め、ブランド全体でのさらなる成長を図り、紅茶飲料市場の活性化へも貢献する。

「ロイヤルミルクティー」は19年9月に24年ぶりにブランドを刷新した。国産牛乳のみ100%使用、手摘みセイロン茶葉100%使用というこだわりはそのままに、茶葉を増量しブレンドを改良することで、ミルクと紅茶の上品な甘さとすっきりとした後味に仕上げた。パッケージも容器形状とデザインを一新するなどブランド史上最大のフルリニューアルを敢行し、ミルクティーの飲用率が最も高い10~20代の若年層へ、新生「紅茶花伝 ロイヤルミルクティー」を訴求した。

このリニューアルは奏功し、ターゲットの10~20代の若年層を中心とした新規ユーザー獲得に加え、既存ユーザーがロイヤルユーザー化するなど、拡大につながった。コンビニエンスストアでの好推移などもあり、20年1~4月の累計で、販売数量・金額とも2桁伸長しているという。

一方、「紅茶に果汁をたっぷり注ぐ」をコンセプトとする「クラフティー」シリーズは「贅沢しぼりオレンジティー」と「贅沢しぼりピーチティー」の果汁感、紅茶感を進化させた味わいと、より明るく手に取りやすいパッケージデザインに3月からリニューアルしている。同シリーズは本シリーズの発売開始から約2年で、累計出荷本数が2億本を突破している。

山腰欣吾日本コカコーラ社マーケティング本部ティーカテゴリーグループマネジャーは、「『クラフティー』も『紅茶花伝』というイメージを想起させるため、女優の奈緒さんを起用した新CMなどで、『ロイヤルミルクティー』のCMで使用する『紅茶花伝』のサウンドロゴの起用やパッケージにブランド名を明記するなど、『紅茶花伝としてのシナジー』を高めていく」と語る。同ブランドサイトでは、「ロイヤルミルクティー」の伊藤健太郎と「クラフティー」の奈緒という両シリーズのキャラクターが掛け合うユニークな動画も展開し、シナジーを高めている。

「19年に7年ぶりに拡大した紅茶市場だが、無糖茶飲料の半分以下の規模と、まだまだ伸び幅が期待できる。紅茶の飲用理由や動機付けなどの情報発信を行い、ジブンゴト化へつなげていきたい」(山腰氏)と語った。(本吉卓也)

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