缶詰特集:レトルトへの流出止まらず 市場規模は年々縮小
日本の食品業界を長きにわたって支えてきた缶詰市場だが、近年はレトルト分野への流出が相次ぎ、市場規模は縮小傾向にある。消費者離れが依然として続き、水産缶詰を中心に原料事情やコスト増など厳しい状況下が続いているからだ。一方で今年は、内食回帰が定着する中、新型インフルエンザの発生などで備蓄ニーズなど一時的な需要増が発生。市場全体の視点からみると幸運なトライアルともいえ、缶詰の特性である保存性・栄養的価値・料理などへの用途性などをアピールできるチャンスを迎えている。(村岡直樹)
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