新型コロナ:東洋製罐グループ、希釈済み高濃度アルコールを医療施設へ

東洋製罐グループは4月30日、新型コロナウイルスの感染拡大による国内消毒用エタノール不足を受け、同27日から神奈川県と共同で希釈済みの高濃度アルコールを詰め替え用としてアルミボトル缶に充填(じゅうてん)し、同県内の医療施設へ配布している。消毒用エタノールの代替として高濃度アルコールを希釈して使用することが厚生労働省から特例認可されたことを受けたもので、試験研究製造ラインを臨時的に活用。5月6日までの10日間限定で約3万5000本(約1万4000L)を充填する。東洋製罐グループホールディングスが4月30日、発表した。

4月下旬現在、特に医療現場では消毒用エタノールが不足している場面が増加しており、厚生労働省では手指消毒エタノールの代替として高濃度アルコールを希釈して利用することが特例的に認めている。同社グループは関係省庁指導の下、試験研究用製造ラインを臨時的に活用し、神奈川県が調達する高濃度アルコールを65~67vol%に希釈。需要過多傾向にある詰め替え用プラスチック容器の代替として400mlアルミボトル缶に充填している。

高濃度アルコールは一斗缶(約18L)またはドラム缶(約200L)などの大容量で取り扱われることが多く、医療施設での使用は難しい。高濃度アルコールを希釈し、容器へ詰め替える作業も難しい状況にあるという。同社グループは神奈川県内に複数の事業所や研究施設を構えており、今回、同県の要請に応じ、早急な対応が医療施設でのエタノール不足対応に協力する。

同取組みは消毒用エタノール不足解消に向けた臨時対応のため、増産や他の自治体などの要請に対応することはできないが、同社では得られた知見やノウハウを今後の取組みに活用する方針。

(村岡直樹)

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