広島大学・キユーピー、共同研究で「アレルギー低減卵」実現へ 安全性を世界初確認

生鮮食品 ニュース 2023.05.08 12574号 04面
アレルギー低減となるOVMノックアウト鶏卵(左)と通常の鶏卵。安全性が確認され、実用化へ期待がかかる

アレルギー低減となるOVMノックアウト鶏卵(左)と通常の鶏卵。安全性が確認され、実用化へ期待がかかる

堀内浩幸広島大学大学院教授(中)と児玉大介キユーピーチームリーダー(右)

堀内浩幸広島大学大学院教授(中)と児玉大介キユーピーチームリーダー(右)

 広島大学とキユーピーが13年から共同研究している「アレルギー低減卵」は、実現に向け大きく前進した。4月26日、20年に作出成功した主要アレルゲン成分「オボムコイド」を含まない鶏卵(以下、OVMノックアウト鶏卵)で、副産物・遺伝子影響など安全性確認を世界で初めて確認したことを発表。今後、実用化に向けて研究を重ねる方針で、アレルギー低減卵の実現に期待がかかる。
 卵は木の実や牛乳を上回り、わが国最多のアレルギー原因物質。卵白に含まれる「オボムコイド」「オ

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