左から新CMでも魅力を伝える小芝風花、かまいたち・山内健司と濱家隆一

坪根秀史シニアブランドマネージャー

　コカ・コーラシステムは今夏、「やかんの麦茶」で「ゴクゴク飲める」魅力を発信、麦茶飲料の市場活性化を図る。女優・小芝風花と人気芸人かまいたちが出演する新TVCMやプレゼント企画に加え、東京・六本木ヒルズでの体験イベント「やかんの麦茶ゴクゴク体験イベント」（7月4～5日）など大規模キャンペーンを実施。4日、体験イベント会場の六本木ヒルズ内で小芝とかまいたちによる発表会を実施、同品の魅力をPRした。

　麦茶飲料市場は近年伸長を継続、22年は過去最大となる約1688億円（21年比18.5％増、生産者販売金額・全国清涼飲料連合会調べ）に到達し、飲料業界屈指の成長カテゴリーとなっている。発売3年目となる「やかんの麦茶」は同市場の成長エンジンの一つで、やかんで煮出した懐かしいゴクゴク飲める香ばしさとすっきりとした後味を両立。懐かしくもどこか新しい麦茶飲料として23年6月現在、累計出荷本数8億本を達成した。

　イベント後の合同取材で日本コカ・コーラの坪根秀史シニアブランドマネージャーは「発売以降、他の麦茶飲料との差別性を情緒的に訴求してきたが、3年目の今夏は『ゴクゴク飲める』魅力そのものを発信する」と方針を説明。「（麦茶ブランドでは）後発だが、選択肢の一つして認識されている。（外出人流の平常化を受け）飲まれる頻度も高まってくると考えている。今後も麦茶飲料の成長に寄与できれば」と意欲を示した。

　キャンペーンの一環として開催した体験イベントではCMに登場する「やかんの麦茶屋」をイメージした会場ブースを設置、キンキンに冷えた同品を無料で配布した。3人が出演する新CM「やかんの麦茶　夏こそゴクゴク」篇では同品を夢中でゴクゴクおかわりするかまいたちの山内、笑顔でうれしそうに応じる小芝、絶妙のテンポで突っ込むかまいたちの濱家の印象的な演技で魅力を伝える。

　イベントでは小芝が「気温も上がっているので、ぜひ『ゴクゴク』飲んで」とPR。かまいたち・山内は「CM撮影では本当に何杯も飲めた。体験イベントでも服を着替えて何度も受け取ってはどうか」と会場を沸かせ、同・濱家は「ノンカフェインなので家族でも楽しめる。仕事中にもゴクゴク飲める」と魅力を発信した。（村岡直樹）