似たモノ商品徹底比較:経口補水液 効果的に脱水症状を改善

飲料 ニュース 2021.08.30 12284号 14面

 コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

 ◆類似点・相違点のポイント

 熱中症予防に向けた脱水対策の重要性は認知されてきた。新型コロナワクチン接種に際しても、副反応による脱水対策が広く啓蒙(けいもう)されている。そこで今回は、効果的に脱水症状を改善できる「経口補水液」を徹底比較した。

 試飲前の一番人気は「アクエリアス 経口補水液」(コカ・コーラシステム)で、なじみのあるブランドが手に取りやすいと興味を集めた。次点は「経口補水液 スムーズイオン」(赤穂化成)。「赤穂の天塩」使用による、塩味への期待が高かった。

 試飲後は「失われた水分を素早く吸収 電解補水液 レモン風味」(イオン)が1位で、レモンフレーバーの飲みやすさと、常備に適した価格が高く評価された。次点は「経口補水液 OS-1」(大塚製薬)で、余計な味がしない点が効果への信頼性を高め、控えめな甘さとすっきりした飲み口も好まれた。「経口補水液 スムーズイオン」は、自然な味わいと風味が飲みやすいとの意見。「アクエリアス 経口補水液」は、通常の「アクエリアス」より甘味が弱くゴクゴク飲めるという声が上がった。

 今回の製品では「OS-1」のみ病者用食品のためか、同品の“味”に関しては「おいしいと感じない」という意見が多かった。だが興味深いのは、「OS-1」が信頼性で評価された点だろう。

 外出先などで急に脱水状態を感じてから経口補水液を早く入手するために、CVSや自販機などでも見つけやすく、買いやすくする必要があるだろう。また経口補水液は自宅でも作れ、ネットにもレシピが掲載されているが、今回のモニターには自作する人はわずかであり、買い置きを意識する人も少なかった。消費者が効果的に利用できるマーケティングや常備の重要性の訴求、買い求めやすい価格もメーカーには求められそうだ。

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 詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

 ▽専用HP=「食@新製品」http://foodsnews.com/

 ●赤穂化成「経口補水液 スムーズイオン」

 ▽発売日=14年6月16日、全国SM、ドラッグストア▽価格/内容=162円(税込み)/500mlPET▽商品特徴=清涼飲料水。WHOと米国小児科学会が推奨する経口補水液(ORS)の成分を基に開発。おいしさを追求したシトラス風味で飲みやすく仕上げた。「赤穂の天塩」使用。子どもからシニア層まで、手軽に飲める。

 ●大塚製薬「経口補水液 OS-1」

 ▽発売日=01年12月東京、四国、05年4月全国▽価格/内容=178円(税込み)/500mlPET▽商品特徴=清涼飲料水。消費者庁許可の個別評価型病者用食品。脱水症のための経口補水療法に用いる。軽度から中等度の脱水症における水・電解質の補給、維持に適している。脱水を伴う熱中症にも好適。

 ●コカ・コーラシステム「アクエリアス 経口補水液」

 ▽発売日=17年6月5日、全国▽価格/内容=199円(税込み)/500mlPET▽商品特徴=清涼飲料水。「アクエリアス」ブランド初の経口補水液。同ブランドならではのすっきりとした柑橘フレーバー。カラダが求める水分と電解質を手軽にすばやく補給できる。

 ●イオン〈※PB〉「失われた水分を素早く吸収 電解補水液 レモン風味」

 ▽発売日=21年4月20日、イオン店舗▽価格/内容=128円(税込み)/500mlPET▽商品特徴=清涼飲料水。電解質と水分の補給に好適。レモンフレーバー。製造所はニットービバレッジで、富山県の工場で製造している。

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