似たモノ商品徹底比較:ドリンクで再現されたあの味 人気商品を“飲んで”楽しむ
コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。
◆類似点・相違点のポイント
なじみの味わいをカテゴリーを超えて再現する。意外性・インパクトから興味をそそり、SNSなどで爆発的に話題になることも多い。そこで今回は、菓子やふりかけなどの人気アイテムを再現したドリンクを比較。
試飲前の第一印象では「チョコクロ チョコレートドリンク」(トーヨービバレッジ)が1位。パンの味わいがどう再現されるのかで、最も興味が持たれていた。次点の「ピノ やみつきアーモンド味」(森永乳業)は、アイスのドリンク化には安心感があることや、パッケージの高級感からも人気。
試飲後は「ピノ…」がドリンクとして完成度の高い味わいと、アーモンドの香ばしい香りで高い評価を得た。「チョコクロ…」は“パンっぽさ”の強い印象はないが、チョコの濃厚な味わいがありながら飲みやすいと人気。また「がぶ飲み〈チュッパチャプス ストロベリークリームソーダ〉」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)は、さすが「がぶ飲み」と思わせるのど越しと「チュッパチャップス」の香りの再現性が好評。「赤しそ飲料 ゆかり」(三島食品)は“ふりかけ→ドリンク”のインパクトに反して、飲みやすく健康的と評価された。
「ドリンクにしてみたいものは?」のアンケートでは、甘くないものや食事として食べる料理も挙げられた。一方で、「味の想像ができないものは買いたくない」という声もある。「ゆかり」の試飲で、シソのおいしさや健康感を再認識し、今後も継続して飲み続けたいという意見もあり、企画モノから定番のアイテムへ転生する可能性も否定できない。
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詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。
▽専用HP=「食@新製品」http://foodsnews.com/
●トーヨービバレッジ「チョコクロ チョコレートドリンク」
▽発売日=4月12日、全国CVS、量販店、DgSなど(一部地域・一部店舗を除く)▽価格/内容=148円(税別)/190mlカップ▽商品特徴=乳飲料。「サンマルクカフェ」の定番パン「チョコクロ」をイメージした。少しビターなチョコレートにクロワッサンの香ばしい風味を合わせ、まるで「チョコクロ」を食べているかのような味わいが楽しめる。
●ポッカサッポロフード&ビバレッジ「がぶ飲み〈チュッパチャプス ストロベリークリームソーダ〉」
▽発売日=6月20日、全国▽価格/内容=140円(税別)/500mlPET▽商品特徴=炭酸飲料。「がぶ飲み」シリーズ。キャンデーの「チュッパチャプス」とコラボ。「チュッパチャプス〈ストロベリークリーム〉」をイメージし、ミルキーな味わいとストロベリーの絶妙な甘さを微炭酸とともに味わえる。
●三島食品「赤しそ飲料 ゆかり」
▽発売日=6月22日、全国▽価格/内容=151円(税別)/125mlカップ▽商品特徴=清涼飲料水。赤シソふりかけ「ゆかり」(三島食品)をイメージ。赤シソの爽やかな香りと、程よい酸味で、すっきりとしたのど越しを楽しめる。
●森永乳業「ピノ やみつきアーモンド味」
▽発売日=5月17日、全国CVS、7月4日その他チャネル▽価格/内容=180円(税別)/240mlチルドカップ▽商品特徴=乳飲料。「ピノ」シリーズ。アーモンドペーストやホワイトチョコレートを配合したアイス、「ピノ〈やみつきアーモンド味〉」のような味わいが楽しめる。