寒天特集

寒天特集:輸入原藻、現地価下がるも円安で上昇 資材・エネルギー費も圧迫

水産加工 2022.07.15 12432号 06面
数季ぶりの「天屋日和」続きで順調に進んだ角寒天の天然製造。ただ需要低迷に伴う在庫調整や大手製造業者の廃業などで製造量は30%減にとどまった(茅野市のイチカネト、2021年12月撮影)

数季ぶりの「天屋日和」続きで順調に進んだ角寒天の天然製造。ただ需要低迷に伴う在庫調整や大手製造業者の廃業などで製造量は30%減にとどまった(茅野市のイチカネト、2021年12月撮影)

 寒天のトップメーカー・伊那食品工業は10月1日から、業務用、家庭用の各商品で10%強の値上げを予定している。
 「寒天原藻の現地価格は世界的に下がっている傾向だが、円安の為替変動がそのまま値上がりになっている形」と塚越英弘社長。「ほかにも、カラギナンの価格上昇などは尋常ではない。包装資材費、エネルギーコストなども総じて上がっており、価格の適正化は必要」と話す。
 市場環境の変化も、価格改定の背景にある。「人口減少に伴って食の需

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