モンテ物産、コルヴォワイン中心に全国で積極PR
モンテ物産㈱(東京都渋谷区、03・3485・4481)は、イタリア総合食材の商社としてイタリアワインの輸入販売に力を入れているが、平成3年度の輸入実績は一四万ケース強であったで実売は一三万五〇〇〇ケース。当初目標数字の二〇万ケースには及ばなかったが、今期は再度チャレンジ目標に二〇万ケースを掲げ、イタリア料理との関連メニューの中でワインの需要拡大に取り組んでいきたいという。
今回、イタリア産ワインの一部に土壌殺菌剤メチルイソチオシアネート(MITC)が混入していた問題で、今後のイタリアワインの需要動向にどういった影響が出るか予断は許さないが、同社扱い商品の中に全くMITCの混入がなかったことから、自信をもって拡販に力を入れていく方針で、今年は、昨年達成できなかった目標二〇万ケースに近い数字を残したいとしている。
特に今年力を入れていく品種としてコルヴォ社の赤ワインをあげている。コルヴォワインはアメリカではトップクラスのシェアを占める人気ブランドで、日本でもアメリカ並みの高いシェアを獲得できるとみて、今後、ハイレベルの積極マーケティングを展開していくという。
コルヴォワインは、シチリア・サルディニア島のワインで、コルヴォ社のみがつくっているブランドワイン。酸味と渋味のバランスがとれた辛口タイプ。
このコルヴォワインを主力に全国各地でイタリアワインの大キャンペーンを展開していくが、その一つとしてイタリアから著名なマリオ・ミスケアリー氏を招き、ホテルなどでイタリア料理とワイン、イタリアの歴史などについて紹介していく。日程と場所は5月20日札幌会場、同21日仙台合場、同22日東京会場、同25日名古屋会場、同26日大阪会場、同27日福岡会場、同28日沖縄会場で開く。また、夏頃にイタリアから料理人のカルダーナ氏を招き、名古屋を除く主要都市のホテルや料理学校、レストランなどで中世フィレンツェのメディチ家の晩■料理を再現する。