緑茶特集 有機への道 田河内茶業共同組合、標高600メートルの茶づくり
静岡県周智郡春野町は山間地の町である。そのなかでも田河内地区は一面杉林に囲まれた森林地帯で、南アルプスの山々に連なる高地である。標高は五六〇~六〇〇m、五〇軒の農家のうち四三軒が田河内茶業共同組合をつくって有機栽培茶の生産に励んでいる。 県の統計によれば、春野町の茶園面積は九六年が三六〇ヘクタールで、生産農家は九二〇戸、生産額は六億八三〇〇万円となっており、いずれも減少傾向である。ご多分に漏れず高齢化が進んでおり、林業を含めて農林業の就業者は減少してい
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