ヒットの兆し:サントリーワインインターナショナル「サントリーワインサワー350ml缶」
●高級感・カジュアルさが人気
サントリーワインインターナショナルが、2月16日に投入した「サントリーワインサワー350ml缶」が好調だ。発売1ヵ月半で年間計画の約7割に当たる17万ケース(350ml×24本換算)を突破した。
新型コロナウイルス禍でワインの家庭用市場が拡大する中、若者の需要を獲得している。ワインでありながら「サワー・缶」という新感覚の商品で、高級感とカジュアルさの掛け算が新しい価値として受け入れられている。
ワインを日常的に気軽に楽しんでほしいとの思いで開発した。厳選したワインを炭酸水で割り、食事中にも楽しめる味わいに仕上げた。これまでワインになじみが薄かった人でも気軽に楽しめるのが特徴だ。
また、レモンをひと搾り加えていることで、缶チューハイなどRTD製品を飲む人の嗜好(しこう)にも応えているという。同品はCVSやSM業態などで展開している。販売好調なことから今年の販売計画を当初予定の1.4倍となる35万ケースに上方修正した。
サントリーは今年、「ワインサワー」と呼ぶワインの炭酸割り提案に力を入れている。ウイスキーハイボールから続くサントリーの「ソーダ割り文化」をワイン分野にも広げたい考えだ。「ワインサワー」という新しいカテゴリーをワイン市場に創出することで、ワインの魅力を広げ新需要を獲得していく。(岡朋弘)