惣菜の商談成功へ知っておきたい3つのポイントと展示会の歩き方【業務用食品専門展ファベックス2022】

コロナ禍の影響により「中食」が注目を集めている。新規で惣菜を扱いたいという企業や、惣菜のレパートリーを増やしたり、惣菜を一新したりしたいという企業も多いのではないだろうか。今回は惣菜の商談の基本から、価格交渉以外の重要ポイントを解説。さらに展示会で商談することのメリットを紹介しながら、4月13日から東京ビッグサイトで開催される国内最大級の業務用食品専門展示会「ファベックス2022」を案内していく。

売上げUPにつながる惣菜仕入れに役立つ3つのポイント

的確な惣菜の仕入れや商談を行うことは、売上げに直結する非常に重要なポイントだ。ここでは増収増益につながる、惣菜の仕入れに役立つ3つのポイントを紹介していく。

惣菜業界の動向やトレンドを把握

1つめはあらかじめ業界動向やトレンドを把握しておくこと。自店の強みを生かせる商品を選ぶことはもちろんだが、「コラボ商品」や「地域限定」などの注目ワードは必ずチェックしておくとよい。さらに、展示会なら全体の傾向を把握した上で商談に臨むこともできる。

販売戦略や今後の展開を整理

2つめのポイントは、販売戦略や今後の展開を整理しておくこと。SDGs(持続可能な開発目標)やサブスク、タイムマーチャンダイジングといった施策・販売戦略は仕入れに大きく影響する。今後の展開をきちんと整理しておくことは、商談を円滑に成功させるための鍵にもなるのできちんと押さえておきたいところだ。

商品とともにパッケージなどもチェック

包材や衛生材、陳列システム、パッケージングシステムなどの商品チェックも売上げを伸ばすポイントだ。陳列に使う皿や包材を変えたことで、売上げアップにつながることもあるので欠かさずに確認するとよい。展示会なら商品の盛り付けなどについてメーカーに直接聞け、周辺材も一緒にチェックできるメリットがある。

惣菜の商談成功へ、価格交渉の前に知っておきたい3つのポイント

コロナ禍では短時間商談も重要。ポイントを押さえて商談の確度をあげることが必要になる。商談成功には価格以外の要素も大切だ。惣菜の商談を成功させるコツを紹介する。

自社のターゲットを出展社にはっきり伝える

惣菜の商談を成功させるコツの1つとして、自社のターゲットをはっきり伝えることがあげられる。「なにかいいものがあれば」「新しい商品を」という前に、主力顧客層やこれから集客したい層について具体的に伝えることで、ミスマッチが防げる。また、既存取引先との間でも定期的に再確認することは、売上げが伸びることにもつながるので欠かさずに押さえたいポイントだ。

既存商品との差別化を明確にする

開発経緯や他商品との差別化については当然、出展社から説明される。しかし、惣菜の場合は類似品も多くなるため、自社が扱う商品との競合性などを明確にしておく必要がある。そのため、商談時にはできるだけ数値データを提供してもらうとよい。

販売支援について確認する

販売支援についての確認は絶対に怠ってはいけない。特に新規取引や新商品の場合は、販促やPOS分析などの販売支援をどの程度行ってもらえるかを確認しておくとよいだろう。商品価格だけでなく、販売における付加価値も重要だ。

惣菜関連の商談に業務用食品専門展が有効な理由

惣菜関連の商談には、業務用食品専門展が有効だ。多くの商材を一度にみることができ、新しい商材に出会える可能性も高くなる。また、既存類似品の比較検討もしやすい。専門家によるセミナーなどもありトレンド情報が得やすいのもメリットだ。ターゲット商品以外の包材や機器などの情報収集や商談も可能なので、惣菜関連の商談には積極的に業務用食品専門展を利用することをおすすめする。

中食市場のトレンドがわかる展示・商談会「ファベックス2022」が4月13日から15日にかけて東京ビッグサイトで開催される。国内最大級の業務用食品・食材、機器、容器の総合見本市であり、中食をはじめ外食から小売まで、専門バイヤーが一同に集結する。

中食・外食業界の業務用商材の商談に特化し、新規顧客・新規商談の獲得につながりやすいのが特徴。また、食品業界の最新動向やトレンドが一望できるのも大きなメリットになるだろう。

これから新規で惣菜を扱いたい、種類を増やしたい、一新したい、そして今以上に売上げを伸ばしていきたいと考えているのなら「ファベックス2022」はまたとない機会になるだろう。今回は、日本のコメ消費拡大に向けた展示や食のSDGsへの提案も見どころだ。

ファベックス展について 中食・外食業界の業務用専門展FABEX

来場者の声でわかるファベックスの魅力

過去に来場した企業担当者やバイヤーから、ファベックスの魅力を聞いた。

・オンライン商談もメリットはありますが、食に関してはリアルの展示会に尽きると思います。
・リアルの展示会は非常に貴重な場なので、ぜひ継続してください。
・食の仕入れに関しては試食が重要なので、非常に助かりました。
・食業界に絞ったメディアの展示会のため、業界の流行がひと目で分かりました。
・想像以上に来場者が多く、注目度の高い展示会です。
・出展企業数が多く、多種多様な情報収集ができました。
・セミナーの内容が良く、それだけでも来場した意味がありました。
・主催者と出展社の信頼関係が築かれており、コロナ禍でも安心して商談ができました。
・入口での検温など、感染対策が万全で安心して参加できました。

「来場事前登録」を行うメリット

ファベックス2022に来場する際は、来場受付がスムーズで時間節約になる事前登録入場がおすすめ。実際に8割が事前登録入場という実績があり、当日かかる5000円の入場料が無料となる。また、和菓子&洋菓子・中食・外食産業の商品開発専門展「デザート・スイーツ&ベーカリー展」への入場も可能。さらに来場者IDカードで、同時開催の展示会(プレミアムフードショー、麺産業展)にも参加できる。

メリット満載の事前登録はこちら

惣菜のトレンドがわかるセミナーなどにも注目

「食品・食材」「機械・機器」「容器・包装」の3つが一体となり、出展企業数は261社にも及ぶ。また、惣菜イベントやセミナーも開催される。

主催者特別セミナー

過去の来場者の意見を参考に構成された、食品業界の最新動向や商品開発のヒントとなるセミナー。3日間にわたり開催され、業界の課題解決・活性化に直結する質の高い内容が繰り広げられる。参加は無料で、事前受講登録が必要。

ファベックス 主催者特別セミナー

惣菜・べんとうグランプリ 2022

中食業界の振興と、中食事業者の商品開発・販売促進の応援を目的としたコンテスト。日本各地で発売されている惣菜・弁当の中から、商品力・販売力・アイデア力のある商品を選出し、表彰する。商品開発のヒントとして活用できる受賞商品の一部販売も行う。

惣菜・べんとうグランプリ2022

第7回 介護食品・スマイルケア食コンクール受賞商品展示コーナー

日本国内で販売されている介護食品もしくは同様の機能性を持つ食品を広く募集し、厳正な審査の上、すぐれた商品を表彰する展示コーナー。噛むことや飲みこむことが難しい方向けの食品だけでなく、低栄養の予防につながる食品や日々の生活をより快適にする食品などを紹介。幅広い層で利用できるよう、介護食品の品質向上、介護食品市場の拡大を目的としている。

日本食糧新聞社 業務用加工食品ヒット賞/外食産業貢献賞 受賞商品展示コーナー

日本食糧新聞社が制定する『第 25 回外食産業貢献賞』の受賞企業 17 社の商品を一堂に紹介。また、展示コーナーの周りでは受賞企業が出展ブースを構えヒット商品の紹介を行う。

漬物グランプリ PR コーナー

日本人の食卓に欠かせない漬物の文化や価値を正しく伝え、健康促進にもつながる四季の味として優れた商品を表彰する『漬物グランプリ』。会場内では2022年度の表彰の最終選考商品をパネル展示する。

INNOVA グローバルトレンドゾーン

食品トレンドリサーチの世界大手 Innova Market Insights が世界から集めた、いま知っておくべき最新トレンドと商品開発、マーケティングのアイデアを紹介する。

ファベックスの歩き方

限られた時間で効率よく回るために、ファベックス2022の歩き方を紹介する。商談を考えている際には、退出時間を決めて効率的に回ることがおすすめだ。

「優先順位と必需品」の準備

展示会へ出掛ける前に準備しておきたいのはプライオリティ&マストアイテムメモを作ることだ。展示会を効率よく回る際に非常に役立つこととなる。

<メモ例>
・男性が買いやすいパッケージの惣菜
・SNSで注目されているメニュー
・低糖質やプラントベースの惣菜

例えば、招待状をもらっている企業に優先順位をつけておいたり、商談を考えている出展社があればマークをつけておく、セミナーの時間をチェックし会場での時間配分を考えておくなどだ。チェックしたい商材などはイメージでもいいので、必ずメモをしておくことで目的がはっきりすると同時に、見失わずに済み、当日は円滑に展示会を巡ることが可能となる。

会場案内マップを確認する

ブースのほかイベント会場や休憩場所、トイレの場所などを会場案内マップで確認しておくことも重要だ。さらにある程度、見てまわる順番を考えてから歩き出すことでスムーズに展示会を渡り歩くことができる。途中で「後でもう一度見る」「デモの時間に合わせて戻る」など、気になるブースがあればマークをつけておくと、後で見返す際に便利なのでチェックしておくとよい。

効率的に商談が行える「バイヤーズデスク」

事務局にて事前マッチングを行い、会場内の専用デスクで商談できるので、内容や時間ともに効率的な商談が可能となる。出展社側には、アポイントをしても面会しにくいメーカーとマッチングできる利点が。また、参加バイヤーには幅広いエントリーが可能であったりと、両者にとって短時間で効率的な商談ができる以外のメリットもある。

<バイヤーズデスク参加出展社の声>
・アポイントしても面会していただきにくいメーカーとのマッチングできるいい機会です。
・短時間で効率よく商談ができて大変ありがたかったです。
・今後につながる密度の濃い時間になりました。また参加したいと思います。

<参加バイヤーの声>
・全国の商談会に参加させていただいておりますが、幅広い商品がエントリーされているのでありがたいです。
・こういった方法の商談は効率的で良いと思います。販売したい商品の発想を膨らますことができました。
・時間ごとに商談ができるので、 無駄な時間を過ごさずに済みました。 弊社に興味ある企業にお越しいただけることは効率が良く助かります。

「ファベックス2022」で惣菜の商談を成功に導く

惣菜の商談を成功に導ける展示・商談会「ファベックス2022」。直接おもむくことでオンライン商談では難しい広範囲の情報収集ができ、食品仕入れでは不可欠な試食も可能な点がリアル展示会のメリットだ。今後さらに拡大傾向にある惣菜・中食業界の最新動向やトレンドをキャッチでき、課題も解決できる業務用食品専門展に参加し、惣菜・中食についてはもちろん、新しいビジネスの創出にも役立ててほしい。

■関連記事
ファベックス特集
「FABEX東京」4月13~15日開催 初の「お米未来展」も
FABEX2021:第24回ファベックス2021 ビジネス創出につながる提案
FABEX2021:小規模ながら充実した商談 新生活スタイルへ情報収集
嶋谷光洋が歩くファベックス 展示会前後各90日間が鍵 SNSの発想でアイデア交換も

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら