焼肉ビジネスフェア2024
◆焼肉ビジネスフェア2024:来場者V字回復の1万9369人 課題解決提案めじろ押し
◇第16回~ミートフードEXPO~焼肉ビジネスフェア2024in東京
肉料理を扱うすべての外食店に向けた専門展示会「第16回~ミートフードEXPO~焼肉ビジネスフェア2024in東京」が1月17~18日、東京都豊島区のサンシャインシティ文化会館で開催された。会場にはV字回復となる前年より1573人多い、1万9369人が来場。173社が274小間を形成する中、活発な商談を繰り広げた。主催は同フェア実行委員会で日本食糧新聞社が共催、事業協同組合全国焼肉協会が特別協力した。(佐藤路登世)
●佐賀牛など食べ比べ人気
開会に当たり、有名外食店オーナー42人が勢揃いし、恒例の2展合同オープニングセレモニーを実施。会場ではニーズに合致した商品が並び、仕入れや経営の課題解決に向けた提案がめじろ押しとなった。
主力の肉類では、恒例の国産牛・国産豚展示コーナで、仙台や佐賀牛など各地の肉をPRし、食べ比べが来場者の人気を博した。
ブランド牛では「米沢牛黄木」が、貴重な米沢牛を必要な部位のみ購入できる利点を前面に打ち出し、仕入れから販売まで一貫した管理体制や、代々継承されてきた目利き技術をPR。米沢牛の定義を満たすと同時に、肥育方法にさらにこだわった自社ブランド「黄木牛」を紹介した。四万十町役場は、四万十ポークや赤牛を、一本釣りで完全ワラ焼きの「龍馬タタキ」など地元産品とともに紹介した。
谷本食品は健康志向に合致した馬ヒレ肉を紹介。低カロリー・高タンパクで、カルシウムや鉄分などミネラル分が豊富で、中でも疲労回復に働くグリコーゲンが含まれるといった栄養面に加え、鮮度抜群でリーズナブルな価格での提供が可能な利点を紹介した。
焼肉には不可欠なご飯では八代目儀兵衛が入口付近にブースを構え、焼肉専用にブレンドしたコメを自社開発のかまどで炊いて提供した試食に、来場者が列を成した。はくばくは、あと混ぜするだけで簡単に雑穀ごはんができるレトルト「混ぜるだけもちもち十六穀」を紹介。焼肉どんぶりの試食が好評を得た。
非食品では食材以外のすべての商品を扱うワイズが、製品の安全性や発注の一本化によるメリットを紹介した。
機器・システムでは、テクニカンが世界初のアルコール凍結機「凍眠」シリーズを前面に打ち出し、従来冷凍が難しかった食品・飲料の高品質冷凍を可能とし、廃棄やチャンスロスなどを削減。シーズン中にまとめるなど安価で高品質な仕入れが可能で、品質や収益向上につながる利点を紹介。アーモスの世界初の給気・排気ダクトの監視・測定システムも来場者にとって注目の的となった。