トモシアHD、第30回「春の冷凍食品祭り」抽選会開催 応募総数6万1000件超
トモシアホールディングス(HD)は18日、今年で30回目を数える冷凍食品の消費者キャンペーン「春の冷凍食品祭り」の抽選会を東京本社隣で開いた(一部既報)。冷食ニーズの高まりを反映し、応募総数は前回比約3割増の6万件超へ拡大。期間中の同社冷食売上げは2桁増の117億円を超えるなど好調な結果を収めた。
キャンペーンは冷食メーカーなど21社の協賛を得て、4~5月に実施。全国2299店舗の小売業が参加し、応募総数は6万1587(前回比28.5%増)と大幅に伸びた。このうちスマホ参加型で冷食の便利情報などを伝える「ビンゴコース」が人気を占め、応募は3万8522(同52.2%増)へ増加。同コースは消費者の声を集める機能も持たせ、今後の商品開発の参考にもなり得る情報を蓄積した。
抽選会ではトモシアHD経営陣や協賛メーカーが公正に取り組み、景品の冷蔵・冷凍庫や真空保温調理器、高級包丁などの当選者を決めた。
主催者代表であいさつしたトモシアHD・荒木章社長は「冷食市場は拡大の一途。おいしさ、安全性、コスパ・タイパに優れ、脇役的存在から主役の座に躍り出た。昨今の人手不足の流れもあり、家庭用・業務用とも不可欠な存在」と市場の有望性を評価。「当社の前期決算でも冷食売上高は1500億円を超え、加工食品、酒類に次ぐ位置付け。今後も市場は冷凍・解凍技術の発達で新たな可能性が広がるだろう」と成長に期待を寄せた。
参加メーカー代表としてニッスイ・古賀敬執行役員広域営業本部長が「旭食品さま、トモシアさまが30年間取り組まれてきた本キャンペーンは冷食の啓蒙に大きく寄与。いまや市販用冷食市場は8000億円規模とされ、今後も伸長が見込まれる。一方で物流問題など課題もあり、今後も一体となって解決に取り組みたい」とさらなる連携強化を求めた。(篠田博一)