【1分動画解説!食品業界キーワード】エシカル消費

エシカル消費とは、経済最優先で起きた弊害を反省し、何かを犠牲にすることなく、自分をはじめ、周囲の人間、社会や地球環境、自然にとって良いものを積極的に選択していく消費活動のこと。日本では「倫理的な消費」などとも言われている。環境問題のみに働きかける取り組みを「エコ」と呼ぶのに対し、「エシカル」とは福祉や貧困、食品ロス、生物多様性の損失、地域問題、地球環境などの社会問題への解決へ近づくことができるのだ。

日本生活協同組合連合会では、SDGsへの取組みの中でエシカル消費に対応したコープ商品の開発を進行中。メルシャンは、エシカル消費に身近なところから取り組むための提案として、食品ロス削減がテーマのEC(電子商取引)サイト「産直tabeloop(たべるーぷ)」を運営するバリュードライバーズと共同企画を展開している。

また、ウィズコロナの影響から家庭内で過ごす時間の増加により、コーヒーや紅茶などの嗜好飲料のエシカル消費を意識した各企業は、さまざまな取り組みを行っている。味の素AGFは、サステナブルな原料調達を目指し、4C認証コーヒー豆を調達。京都の小川珈琲では、生活に身近なコーヒーがサステナブルな社会に貢献できることをコアユーザー以外にも気付いてほしいとエシカルコーヒーを題材にしたポエトリーリーディングイベントを初開催した。

地球環境や社会問題の解決へ近づくことができるエシカル消費に対する消費者の意識や行動は高まっており、暮らしの中の多くのシーンで選択され始めている。

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