フードメッセinにいがた2020

◆フードメッセinにいがた2020:コロナ対策品など商談活発 事業者とバイヤーつなぐ

総合 2020.11.30 12153号 11面
新潟県内企業を中心に首都圏や近隣県から239事業者が出展

新潟県内企業を中心に首都圏や近隣県から239事業者が出展

TV局に注目された新型コロナ対策を訴求した田村商店ブース

TV局に注目された新型コロナ対策を訴求した田村商店ブース

新潟ブランドのかんずりと南蛮エビのコラボ商品

新潟ブランドのかんずりと南蛮エビのコラボ商品

小玉屋ブース

小玉屋ブース

 本州日本海側最大規模の食の国際総合見本市「フードメッセinにいがた2020」と同時開催の「にいがた6次化フェア2020」が11~13日、新潟市の朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター展示ホールで開催された。新型コロナウイルス感染対策を講じた会場内ではフリー商談、個別商談会とオンライン商談の3タイプの商談スタイルで、出展社とバイヤーのビジネスマッチングが行われた。13日には優れた事業者を顕彰する「6次化大賞」表彰式が開催され、グランプリを小玉屋「山のあわび 魚沼 天恵〓(てんけいこ)3本セット」が受賞した。(山田由紀子)

 今年12回目を迎えた「フードメッセinにいがた」は、フードメッセinにいがた運営会議・新潟市の主催、日本食糧新聞社・新宣・カシヨ・食と花の世界フォーラム組織委員会の主管で実施された。

 新潟県内企業を中心に首都圏や近隣県から239事業者が出展し、高付加価値化を進める食品・食材や、フードメッセinにいがたならではの最新機器のデモ展示、新型コロナウイルスのパンデミックから生まれた新たなニーズに対応した容器・包装など多様な商品が展示PRされた。

 会期前と初日の取材で、メディアからの問い合わせが最も多かったのが新型コロナ対策商材。中でもブースの装飾で「非対面、非接触お手伝いします」とうたった田村商店は、一押しの「QRオーダーシステム」がNHKでも取り上げられるなど注目を浴びた。

 空間除菌は、亜塩素酸水を使用した「空間除菌デバイス DevirusAC」を訴求。同品は一般家庭、小規模施設やオフィス向きという。

 江東微生物研究所は新型コロナウイルス唾液PCR検査「SARS-CoV-2拡散検出」をPR。企業内でのクラスターを防ぐために、遠方地への出張や他県への仕事の担当者への実施、月に1回全スタッフへの定期検査などを推奨した。

 ショウワグローブは素手に近い感覚で使え、破れにくく、はめやすい使い切り手袋「ニトリルディスポ」シリーズを紹介した。

 食品加工機では、TOSEIが「真空包装機トスパック」シリーズを実演でアピールした。同シリーズはニーズに合わせブラッシュアップしてきたもので、「人手不足、食品ロス削減、味の均一化、食中毒防止」などの機能を備えている。さらに、コロナ禍のテーククアウト需要にも対応する。

 古賀産業は食品の品質を保ったまま、素早く冷却する「KOGA 3D Freezer」を提案した。同品のメリットは生産や販売調整、商圏の拡大が期待できるほか、食品ロスの軽減も図れるところ。

 米文化・餅文化の新潟県では、6次産業化に取り組む生産者も多い。ワタナベは、かきもちやクッキー生地向けの「らくらく切断機 WK-TN20型」を実演で見せた。米粉を使った植物性ストローなどの商品化も見込めそうだ。

 農産物、食材・加工品では、佐渡のfarm EASEが、南佐渡産の「あんぽ柿(干柿)」や無添加のカット干柿「かきリン」を試食提供した。ベジ・アピオは、ブースで苗を展示し、濃縮フルーツトマト「とマとマとマと」の栽培法「アイメック(フィルム農法)」をPRした。

 沼垂ビールは、新潟特産のル・レクチェを使用した「ルレクチェビール」をラインアップに加え、発酵と無加熱・無濾(ろ)過の味わいの良さを訴求した。

 「第5回6次化大賞」グランプリに輝いた小玉屋は、南魚沼市が特産化を図る「天恵〓(てんけいこ)」を使ったシリーズ3品ほか、レストランで開発・販売する商品を展示し、アピールした。

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