イズミとセブン&アイ、連携広がる ヨークベニマルと店づくりも

ニュース 小売 2019.10.16 11956号 12面

 イズミとセブン&アイ・ホールディングスとの連携が広がっている。食品スーパー(SM)の改革を進めるため、ヨークベニマルの協力を得て店づくりの検証を始めた。商品面でも共同開発や調達のほか、セブン&アイのPB(自主企画)「セブンプレミアム」も遅くとも来年3月には導入する予定。出店でもイトーヨーカドー福山店を引き継いで6月にゆめタウン福山として開店した。8日の東京都内の中間決算説明会で明らかにしたもの。(山本仁)

 昨年、セブン&アイと業務提携したイズミは、これまで、PBの「くらしモア」を共同開発していたニチリウ(日本流通産業)から、来年2月20日に退会することを5月に発表し、8月にニチリウの取締役会で承認された。

 5月以降、セブン&アイとの交渉もスタートし、商品部で協議を進めているという。イトーヨーカ堂、ヨークベニマルにイズミも加わって共同で新しい商品開発をする会議もスタートした。

 イズミはSM改革のため昔から交流のあるヨークベニマルの協力を得て、売場づくりや生産性向上の取組みなどのノウハウを学んできたという。

 同社の川西正身財務経理部長は「6月から八幡店(広島市佐伯区)でベニマルのオペレーションや売場づくりなどを取り入れた。今年度中に方向性を出して、水平展開したい」と話す。

 セブンプレミアムの導入については「遅くとも3月にはイズミの店頭には並ぶ」(川西部長)と言う。来年の2月20日までくらしモアを扱うため、その前に併売するには、ニチリウやセブン&アイとの協議が必要なため。くらしモアの商品のうち、セブンプレミアムで代替できない商品はイズミが開発する。

 セブンプレミアム以外の商品では、すでに上期からイトーヨーカ堂の調達ルートを活用して関東・東北の食品をイズミの店舗でも取り扱っているという。

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