永谷園、テーブルマークと共同販促 「松茸の味」「さぬきうどん」で釜玉うどんを提案
永谷園は7月から、テーブルマークと全国で共同販促を行っている。「松茸の味お吸いもの」と「さぬきうどん」を使った釜玉うどんを店頭で提案し、TVCMも投下して販売を後押しする。両社は同様の販促を09年にも行って「松茸」の売上げは伸長。3年ぶりの連携で成功例を積み重ねていく。
紹介する釜玉うどんは、「さぬき」と水菜をゆで、ゆであがったら卵と「松茸」を入れて混ぜるだけで完成。「松茸」のカツオのうまみと松茸の香りによって、食欲の減退する季節でも箸が進む夏向けのメニューだ。
店頭販促は7~8月に行い、冷凍うどん売場などで専用POPやリーフレットを用いてクロスMDを促進。CMは7月から、おなじみの玉木宏を起用し、釜玉うどんの簡単調理とおいしさを訴えていく。商品パッケージやホームページでもレシピを紹介し、売場を盛り上げる。
「松茸」は07年9月からだしの素としての使用提案に注力し、特にパスタレシピが人気となって一気に売上げを拡大した。昨年は本来の用途であるお吸い物に、春はタケノコ、秋はキノコなど旬の具材を入れるトッピング提案を実施。さまざまなレシピ提案を通期で行って、拡大した売上げを維持し続けている。
3年前の共同販促も消費者と流通業に好評を博して「松茸」の売上げを伸ばしたが、前回以上に期待がかかるのが釜玉うどんの浸透。外食チェーン店の全国展開によって、各チェーンの主力商品である「釜玉」の一般認知度は前回を上回る。全国区の人気メニューである「釜玉」の簡単レシピ提案によって、ロングセラー商品である「松茸」「さぬき」の使用機会をさらに拡大していく。
(吉岡勇樹)