ヤマサ醤油、昆布ぽん酢20周年でCMに草なぎ剛起用 500ml投入などで販促
ヤマサ醤油は10日から、草なぎ剛を起用した「昆布ぽん酢」のTVCMを、3年ぶりに投下した。「昆布ぽん酢」の20周年を記念した大型販促の一環。値頃感を打ち出す500mlパックを初めて展開するなどし、消費の大容量化に応じる。提案レシピは、昆布と好相性の「豚のっけサラダ」を紹介し、8月末まで消費者キャンペーンも行う。
新CM「プライベートキッチン」篇は、草なぎが「豚のっけ」のメニュー力を訴える。ゆでた豚肉に「昆布」をひたし、好みの野菜にのせて「昆布」をかけるだけの簡単・時短を伝える。6月まで全国で投下し、GRP(延べ視聴率)は2000%以上を予定。CMリリース時にSNS検索数が上位につけ、投下後の拡販も期待できそうだ。
「昆布ぽん酢」は1999年8月に発売した。昆布の食材を生かす味わい、健康感を強みにして、汎用(はんよう)・普及ぽん酢市場に挑戦。草なぎを起用したTVCMも好評を博し、ロングセラーに育てた。近年は市場同様に売上げが漸減し、「まる生ぽん酢」を程よい、ワンランク上のスタンダード商品に育成。CMも「まる生」に絞っていたが、20周年を契機にして復活。主力商品である「昆布」を再成長させる。
500ml「昆布」は定番360mlから600mlへの需要シフトという、市場トレンドに対応。希望350円にし、求めやすい特売価格を付ける。草なぎ直筆のメッセージを印刷した、ボトルを50万本限定で発売。店頭販売を盛り上げる。
4~8月と長期で、クローズド方式の「時短料理グッズが当たる!家族よろこんブゥ~!キャンペーン」を開催。「昆布つゆ」「昆布つゆ白だし」と共通してキャンペーン、豚肉メニューの提案を行い、相乗効果を生む。「まる生」もリニューアル発売。「おろし」は柑橘の香りを高めるなど、商品力を増した。
(吉岡勇樹)