メニュー用調味料、反動減から回復 洋風・レンジ用など新提案

調味 ニュース 2021.05.14 12227号 02面
メニュー専用の分かりやすさが強みだが、定番品はちょい足しなどのアレンジも豊富(写真は通年人気の丸美屋「茄子入り麻婆豆腐」)

メニュー専用の分かりやすさが強みだが、定番品はちょい足しなどのアレンジも豊富(写真は通年人気の丸美屋「茄子入り麻婆豆腐」)

 メニュー用調味料はコロナ特需が昨年、最大だった4月商戦を終えて、影響が明らかになった。豆腐など日配品を用意するだけの簡便商材が苦戦し、野菜などを使う生鮮メニューは堅調とみられる。丸美屋食品工業が年初から「麻婆豆腐の素」の50周年販促を充実するなど、対応策も充実。前年控えられた新商品も味の素社の洋風「Bistro Do(ビストロドゥ)」、レンジ加熱する「スチーミー」など新提案が相次ぐ。巣ごもりで広げた消費の間口に、本分のメニュー提案を尽くす。

 前年からの反落が大きいのは、春雨商材などの具材要らず、豆腐や卵1品用意するだけの特に簡便な商品。昨年2月末からの特需で先駆け、今年反動減が早かった。長期の野菜安による代替需要も失った。麻婆トップの丸美屋は例年ない1月からTVCMを放映し、4月も大量投下。家族みんなが喜ぶロングセラーの価値を伝え、反落を最小限にしている。

 野菜メニューの人気は相場安、コロナ共存の健康志向で底堅い。前年の需要急増に定番集中の安定供給で乗り切り、一部チャンスロスがあったのも、裏年の影響を軽微にした。

 新商品の目玉は「なすのボローニャ風炒め煮用」といった味の素の「Bistro Do」。内食増で求められている西洋の主菜ならではの、食卓を華やかにする情緒メリットを母の日などで浸透する。レンジで高圧調理する「スチーミー」のヒットに続く。アッパー商材に育てて市場価値も高める。

 洋風はにんべんが近年、「だしとスパイスの魔法」で先行し、「アクアパッツァ」といった珍しい魚メニューを定着させている。調味袋に入れ、温めるだけのレンジ専用はキッコーマン食品も「肉おかずの素」を導入。ほかマルコメの「大豆のお肉」の植物性提案、ハウス食品やエスビー食品のシーズニングスパイスも着実に伸ばし、消費の奥行きを深くしている。=関連記事6~7面(吉岡勇樹)

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