アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:ベイクルーズグループが初の野外イベント

2019.10.07 488号 13面
ビーチサンダル作りのワークショップが人気

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 ◆リアルなイベントで客をファンに

 ファッション市場ではネット販売が売上げを伸ばす一方で、リアル店は苦戦が続いています。しかし、ネットだけではブランドと客の強い関係はつくれません。そこで、最近はイベントで魅力を伝えたり、社員と顧客、あるいは地域との関係を強めるような取り組みが増えています。

 ●1万人が来場

 「ジャーナルスタンダード」で知られる人気セレクトショップのベイクルーズグループは8月、初の野外イベント「ベイクルーズ・フェスティバル」を名古屋城・二之丸広場で開きました。1万人を超える来場者を集めて盛況でした。目的は、顧客がさらにファンになってもらうこと、同グループを知らない人にも知ってもらうことです。

 同社ブランドの衣料品と服飾雑貨の物販やワークショップ、飲食で約30が出店。イベントの限定商品の販売や名古屋に常設店がないブランドも出店し、人気を集めました。音楽ライブやアクティビティー、ファッションショーなど“衣食住美”に関わる多様なコンテンツを用意し、来場者を楽しませました。

 ●他社や異業種もブース

 名古屋を拠点とするセレクトショップやドライフラワーショップ、美容院など他社の店も、地元の店長の推薦によってブースを出しました。

 名古屋地区にある店舗の従業員は、全員が一度は会場に足を運べるようにシフトを組み、顧客と会場で待ち合わせたり、店から一緒に会場に向かったりする従業員もいました。

 (繊研新聞 取締役編集局長 矢野剛)

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