話題の店WATCH:外食の未来像 パスタ自動調理ロボの新店誕生
プロントコーポレーションは、世界初のパスタ自動調理ロボット「P-Robo」を導入した新業態「エビノスパゲッティ」1号店を6月、オープンした。
同店の「P-Robo」は、スパゲッティをアルデンテにゆで上げ、オリジナルソースと具材を一気に絡めて仕上げるまでを約45秒で自動調理する。フライパンでソースを絡める工程は4皿分を同時に調理でき、調理後のフライパンの洗浄も自動で完了。スパゲッティは全8種類用意しているが、それぞれの味に応じてソースを絡める温度やスピードを調整しているというこだわりぶりだ。
同社は「和カフェ Tsumugi」でいち早く配膳ロボットを導入するなど、自動化に向けて積極的に取り組んできた。特に自動ロボットの導入は、もの珍しさから一時は注目されるが、「ただ自動化するだけでは続かない。おいしさにもこだわる必要がある」(同社広報)として、「P-Robo」は熟練のシェフの調理技術を再現。盛り付けやサービスなど、きめ細かな気配りが必要な部分はスタッフが担当する。
自動調理ロボが料理を作り、盛付けと提供は人間が心を込めて行う。この光景こそが、「未来の外食のスタンダード」となるだろう。
同社では、自動調理ロボットを活用した店舗を今後拡大し、5年間で50店舗の導入を目指している。
●店舗情報
「エビノスパゲッティ 丸ビル店」
所在地=東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング地下1階/営業時間=11時~22時30分/席数=32席