有能厨房機器Selection:中西製作所「食器トレイ自動カウント装置」
●食器を自動でカウント 枚数管理を確実に
中西製作所が9月から販売を開始した「食器トレイ自動カウント装置」は、使用後に返却された食器やトレーの枚数管理を自動で確実に実行する装置だ。食器、トレーをかごに並べて入れた際にできる一枚ごとの隙間の影を、色の濃淡を識別する画像認識センサで認識することで枚数をカウントする。かごには最初に入れた食器、トレーの枚数を記録したバーコードが付けられており、カウントした枚数と記録の枚数が異なった場合には、装置の表示パネルにNG表示を点灯する。
かごごと洗浄機NAW-PATAと組み合わせて使用すると効率的だが装置単体で使用することも可能だ。年間販売目標台数は30台。
本装置を導入する最大のメリットは、これまで洗浄前に従業員が行っていた汚れた食器やトレーをかごから出して数えるという手間をなくしたこと。何らかの都合で最初に入れた枚数の食器やトレーが全数戻ってこないことはしばしばあるのだという。そのままだと翌日に必要な枚数が揃わなくなるため、翌日に備えて返却された食器、トレーの枚数確認は必須だった。同社では「同装置のカウント精度は99%なので、ほぼ確実に枚数管理ができるといってよい」としている。
9月に開催された「FOOD展2022」に初出展したところ、学校給食関係者から多くの関心が寄せられたという。