ウワサの新店舗:新橋の老舗「まこちゃん」の新業態

2022.12.05 526号 08面
中央の炭焼き台を囲む大きな円形カウンター席とテーブル席、テラス席、個室席がある。おしゃれレトロな造りで、店内の雰囲気は「客単価8,000円ぐらいのイメージ」だ

中央の炭焼き台を囲む大きな円形カウンター席とテーブル席、テラス席、個室席がある。おしゃれレトロな造りで、店内の雰囲気は「客単価8,000円ぐらいのイメージ」だ

モツ焼きそば 638円(税込み) 同店秘伝の甘辛タレを使った焼きそば

モツ焼きそば 638円(税込み) 同店秘伝の甘辛タレを使った焼きそば

 ●ミドル価格帯の進化形大衆酒場

 1968年に創業し、東京・新橋で4店舗を展開している老舗の人気もつ焼き店「やきとん まこちゃん」が11月、新しいタイプの中目黒店をオープンした。同店はこれまでの“サラリーマンが憩う大衆酒場”のイメージを超え、「おしゃれレトロな空間で大衆酒場料理を提供」する新業態だ。ワンランク上のシャレた店内だが、客単価は3500~4500円を想定した「まこちゃん」の新しいミドル価格業態である。

 料理は新橋サラリーマンに絶大な支持を得ている「まこちゃん」のやきとん、煮込みなどを、同価格、変わらぬ味で提供。また、中目黒店限定の煮込みのバリエーションや、同店自慢のやきとんタレを使った「もつ焼きそば」など、新しく開発した“まこちゃんの進化形メニュー”も揃えた。

 同店を展開するマックスフーズジャパンの西田勇貴社長によると、「新橋の店は19年比で100%近くまで回復した」というが、一方で外食ニーズの変化を、「今後、外食は“選ばれる店”が生き残るのではないか。新橋の例では(特徴の弱い)新店はやはり苦戦している様子が見られる」ととらえている。

 今回のミドル価格業態立ち上げについて、「外食ニーズは、高級業態と大衆価格店の二極化が進んでいる。中目黒店はその真ん中を狙い、“進化形大衆酒場”を目指した。今後はやきとんの高級業態や、大衆価格帯では焼そば専門店なども計画している」と、西田社長は語った。

 ●店舗情報

 「まこちゃん中目黒店」

 経営=マックスフーズジャパン

 店舗所在地=東京都目黒区上目黒3-6-18TYビル1階 坪数・席数=37坪・60席

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