91年の食材輸入、エビなどが急増 海外依存さらにアップ

1992.04.06 1号 5面

外食用食材の輸入が急増している。九一年の農林水産物総輸入額は五二七億㌦と前年比五%増。輸出は二六億㌦で輸入が輸出の約二〇倍。世界最大の輸入国で貿易黒字の改善に貢献している。食料品の主な輸入実績をみると。

①えび(活、生鮮、冷蔵、冷凍)‐輸入量三〇万八〇四〇t(前年比一〇一・三%)、輸入額三〇・六億㌦(同一〇八・四%)

②とうもろこし‐一六六四万t(一〇四・〇%)二二・三億㌦(九八・二%)

③豚肉‐四一・三万t(一二〇・五%)、一九・八億㌦(一一九%)

④アルコール飲料‐三億二八三一万㍑(九五・七%)、一八・五億㌦(一〇七・九%)

⑤牛肉‐三五・四万t(九四%)、一八億㌦(九五・八%)

⑥大豆‐四三三万t(九二・五%)、一一・四億㌦(九一・〇%)

⑦かつお、まぐろ(生鮮、冷蔵、冷凍)二六・五万t(一〇三・一%)、一〇・一億㌦(一〇五・二%)

⑧小麦‐五六九万t(一〇四・〇%)、九・一億㌦(九一・二%)

⑨家きんの肉‐三五・七万t(一一八・八%)、七・六億㌦(一二八・〇%)

⑩さけ・ます‐一五・二万t(九〇・三%)、七・五億㌦(七八・一%)

⑪かに(活、生鮮、冷蔵、冷凍)‐一一・五万t(一三三・六%)、六・八億㌦(一〇九・〇%)

⑫コーヒー豆(炒ってないもの)‐三〇・一万t(一〇三・三%)、五・七億㌦

いずれをみても外食用食材は年々輸入比率を高めており、中でも活、生鮮、冷蔵、冷凍と保存方法も限りなく広がりをみせている。えび単品だけでも三〇億㌦を突破、約四〇〇〇億円とはただただ驚くばかりの“えび消費国”。えびは日本の主食か!と聞かれる昨今だ。

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