話題の飲食施設 パティオJ・D HEAVEN(新宿)バー・レストラン・カラオケ

1997.06.02 128号 4面

都営新宿線曙橋から歩いて二分。3月いっぱいでフジテレビはお台場(港区)に移ったが、“フジテレビ通り”に位置している。一階バー・レストラン、二階カラオケルームを併設する二層の大型飲食施設。大手ゼネコンのフジタ(本社=東京)の一〇〇%子会社㈱中央開発機構が経営する。

バブルがはじけて都心には、未利用のまま多くの土地が放置されているが、フジタも同様に地上げや債務物件などを含め多くの不動産を所有する。

これら土地を有効活用するために、自らが飲食やフラワーショップ(ガーデン)、書籍、CDショップなど商業施設の展開を進めているわけだが、これは一方においては店舗および商業施設などの運営ソフトを蓄積し、本業の建設業に生かせる狙いも秘めている。

バー・レストランとカラオケの併設は「パティオ」シリーズで、白山、月島、茅場町、麻布パラドール、三田プレスト、恵比寿、神田店とチェーン化を進めてきており、曙橋パティオJ・D HEAVENはそのモデル的な施設にある。

オープンして今年6月末で満二年になるが、固定客がすでに六、七割を占めており、地域では広く知られた存在だ。

「フジテレビさんがお台場の方に移られたので、お客さんが減ったのではと心配して下さる方もおられますが、早くからそういったことは折り込みずみで、セールスをかけてパーティー客を集客する努力もしておりますので、目立って売上げがダウンしたということはありません」(徳田智昭支配人)

カラオケビジネスにかげりが出てきたとささやかれる中、この施設は成功を収めているということのようだ。月商二〇〇〇万円はほぼ目標を達成している。

◇施設メモ

・施設名/パティオJ・DHEAVEN

・オープン/一九九五年7月

・所在地/新宿区住吉町九-四(電話03・3341・5542)

・経営主体/㈱中央開発機構(大手ゼネコンのフジタの子会社)

・敷地面積/一九五坪

・建物/一階バー・レストラン(一三六席)、二階カラオケルーム(一五ルーム)

・営業時間/バー・レストラン=午前11時30分~午後11時、カラオケルーム=月~水・日 午前11時30分~午前0時、金・土・祝祭前日午前2時まで

・支配人/徳田智昭

・フロアマネジャー/川村哲二

・延べ床面積/二一六坪

・客層/サラリーマン、OL、学生、ほか

・客単価/三〇〇〇円

・代表的メニュー/カラオケ二時間+ステーキ&バーベキュー五品+デザート一品一人三 〇〇〇円~、飲み放題プラス一〇〇〇円、アメリカンバーベキュー二四八〇円、日替わ りメニュー六八〇~一二八〇円。アルコールは主力のジャック・ダニエルが一本四六〇 〇円

・カラオケ料金/Mタイプ(六人)一五〇〇~三〇〇〇円、Lタイプ(一〇~一四人)二 〇〇〇~四〇〇〇円、パーティールーム(四〇人収容)三〇〇〇~六〇〇〇円

・月商/二〇〇〇万円

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